【NEWS】タリオンとクラリチンがスイッチOTCヘ

2016年12月9日に田辺三菱製薬「タリオンR」、バイエル薬品「クラリチンEX」、サノフィ「アレグラFXジュニア」がスイッチOTCの承認を得た。

【コメント】2016年11月にデザレックスとビラノアが医療用医薬品として発売されたりと抗ヒスタミン薬市場が賑わっている。アレグラがスイッチOTC薬としての爆発的に売れ、さらに第2類医薬品となった。タリオンR、クラリチンEXも最初は要指導医薬品だが、今後はアレグラと同様に第2類医薬品となるだろう。ただ、アレグラが売れている(第2類医薬品となったため、さらに売り上げが見込まれる)だけに、タリオン、クラリチンの売り上げがどのようになるか注視したい。個人的なタリオンの特徴の位置付けとしてはクラリチンやアレグラよりも効果が高いが眠気は出る可能性が高い印象である。

OTC医薬品(第2世代抗ヒスタミン 2016年12月現在)

アレグラFX(医療用医薬品名:アレグラ)・アレジオン10(医療用医薬品:アレジオン)・ストナリニZ(医療用医薬品名:ジルテック)

【NEWS】イニシンク®配合錠の発売

イニシンク配合錠

薬価収載日 2016年11月

用法

通常、成人には1 日1 回1 錠(アログリプチン/メトホルミン塩酸塩として25㎎/500㎎)を食直前又は食後に経口投与する。

 

【コメント】既存薬のネシーナ(アログリプチン)とメトグルコ(メトホルミン)を配合したものがイニシンク配合錠である。

配合剤であるが、新医薬品の投与制限(14日分の処方日数を限度とする)が適応される。既存薬のアログリプチンとメトホルミン成分自体は同じであるが、用法用量が違うためである。

・メトホルミンの用法は「1日2~3回」に対してイニシンクは「1日1回」。

・メトホルミン 1回250mg 1日2回 VS   メトホルミン 1回500mg 1日1回 での試験で非劣勢が証明されているため、1日1回の用法が可能となった。

・同系統の薬剤であるエクメット配合錠が発売された際にはイニシンク配合錠と異なり用法が同じであるため、新医薬品の投与制限は適応されなかった。

・メトホルミンを含む配合剤の欠点として、錠剤の大きさがあげられる。メトホルミン500mgを含んでいるため、必然的に錠剤が大きくなる。

【NEWS】同級生の死 医療の専門家でもがんの死に際はわからない

https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20161207-OYTET50031/

【コメント】小学校や中学校の時は死ぬとどうなるとだろうと考えて、怖くて夜眠れなくなったことがあった。現在、在宅医療をしていると様々な死を目の当たりにする。そういう意味で死に触れる部分が多くなったが、死ぬことはあまり考えなくなった。毎日を忙しく過ごして、新しいことにチャレンジしていれば、そういったことは考え無くなるのだろうか。

【Q】ザルティア錠の1包化、粉砕の可否は?

【A】1包化と粉砕ともに可能である。

苛酷試験 (錠剤) 40℃ 75%RH シャーレ解放 6ヶ月で変化なし

(ザルティア錠 医薬品インタビューフォーム 第4版) http://www.info.pmda.go.jp/go/interview/1/530471_2590016F1020_1_02F_1F

 

粉砕可能である。(参考 : 錠剤カプセル剤粉砕ハンドブック 第7版)

※粉砕・1包化の可否については各施設の医療担当者の裁量と判断になります。

 

【Q】アーガメイトゼリーの経管投与の可否は?簡易懸濁法の可否は?

【A】経管投与可能である。以下に方法を示す。

1. アーガメイトゼリーを容器に全量取り、よくかき混ぜてペースト状にする。(1分から2分程度)

2. ぬるま湯  (38〜40℃) 35mlを少量ずつ加え、よくかき混ぜながら固まりが残らないようにする。

(参考 : 三和化学研究所資料)

【NEWS】Googleの機械学習システムは専門医よりも上!糖尿病による網膜症の兆候を機械学習できるシステムを開発

https://www.google.co.jp/amp/getnews.jp/archives/1564248/

【コメント】糖尿病網膜症は日本において失明原因の第1位である。初期には症状が現れないため、定期的な検査が必要である。記事には眼科医にも診断が難しいと記載があり、眼科医以外でも診断が可能となれば‥と思う。