新型コロナが5類になり 2023年5月8日から薬局で変わること 

  • ラゲブリオカプセル、パキロビッドパック、ゾコーバ錠といった高額の新型コロナ治療薬→公費(2023年9月末)
  • 技術料(調剤料など)や対症療法に使われる薬の費用(解熱鎮痛剤や鎮咳薬など)→患者が負担発生
  • 新型コロナ陽性患者への自宅配達や服薬指導に関する在宅患者緊急訪問薬剤管理指導料これまで通り算定可能。対面指導は500点、家族に対する指導や情報通信機器を利用した指導は200点。※2023年7月31日までは情報通信機器の代わりに電話での指導も算定可能。
  • 薬局で新型コロナ陽性患者に指導→服薬管理指導料は2倍

【Q】ルマケラス錠120mgの処方日数の投与制限は?

ルマケラス錠120mgは新医薬品の処方日数制限により2023年4月末日までは1回14日分が限度である。

2023年5月1日から長期投与可能である。

本剤は新医薬品であるため、厚生労働省告示第107号(平成18年3月6日付)に基づき、2023年4月末日までは、投薬は1回14日分を限度とされている。(ルマケラス錠120mg添付文書)

【Q】リフヌア錠45mgの処方日数の投与制限は?

【A】 リフヌア錠45mgは新医薬品の処方日数制限により2023年4月末日までは1回14日分が限度である。

2023年5月1日から長期投与可能である。

本剤は新医薬品であるため、厚生労働省告示第97号(平成20年3月19日付)に基づき、2023年4月末日までは、投薬は1回14日分を限度とされている。(リフヌア錠45㎎ 添付文書)

【Q】マンジャロ皮下注アテオスの処方日数の投与制限は?

【A】マンジャロ皮下注アテオスは新医薬品の処方日数制限により2024年3月末日までは1回14日分が限度である。1本が1週間分であるため、1回の処方で2本までとなる。

2024年4月1日から長期投与可能である。

薬価基準収載年月は2023年3月15日である。

マンジャロ皮下注アテオス 2.5mg, 5mg の発売日は、2023年4月18日
マンジャロ皮下注アテオス 7.5mg, 10mg, 12.5mg, 15mgの発売日は、2023年6月12日

管理薬剤師を変更するときに必要な書類 まとめ

管理薬剤師を変更するときにするべきこと(保存版)

・各管轄厚生局に届出事項変更届 (管理薬剤師変更)
・薬局機能情報変更 (保健所など管轄しているところ)
・保健所に届出事項変更届 (管理薬剤師変更)
・指定自立支援医療機関の管理薬剤師の変更届
・生活保護法指定医療機関変更 (都道府県)
・労災変更届
・都道府県の薬剤師会の変更届
・掲示物や薬局手順書などの管理者名の変更

「SAGASU-DI」は薬局薬剤師に向けたDI情報サイトとして有用

・近年、薬剤師に求められる役割が拡大しており、薬剤師は医薬品情報収集を駆使して業務を行うことが増えてきました。しかし、薬局薬剤師は調剤や服薬指導、在宅医療など業務が多岐にわたっており、医薬品情報の収集する時間を多く捻出することができません。

・本研究では、医薬品情報提供サイト(SAGASU-DI)の有用性を評価することを目的としました。SAGASU-DIの記事は、薬剤師への問い合わせをもとに作成されました。2021年5月から7月にかけて、Google Analyticsを用いてSAGASU-DIの利用情報を分析しました。また、SAGASU-DIの有用性を評価するため、、閲覧者に対してポップアップアンケートを実施しました。

・結果は、当websiteの利用者数は25,447人、閲覧数は33,000ページ、閲覧時間は平均で29秒でした。デバイスはデスクトップ(51.9%)とモバイル(44.3%)が主に使用されていました。閲覧者のうち40.2%は地域薬剤師でした。ポップアップ型アンケートの結果、23.2%の方が当websiteで提供する情報に満足しており、1.5%の方が満足していないことがわかりました。65.1%の閲覧者がアンケートを拒否していますが、満足度が高い閲覧者は94.1%と大部分をしめていました。

・SAGASU-DIは、主に地域薬剤師を対象とした医薬品情報サービスに有用なwebsiteであることが示唆されました。

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36011198/

2023年6月に薬価収載予定の後発品 (新規成分)

【内容】2023年6月に追補収載予定の後発品 (ジェネリック)の一覧を以下に記載する。

2023年6月 後発品 発売予定一覧 (内服剤・注射剤・外用剤) 2023年11月10日 更新

経口剤
・アジルバ錠 (アジルサルタン)‥AG→武田テバファーマ , 先発品にはないOD錠も発売される. 2023年6月16日発売
・セララ錠 (エプレレノン) キョーリンリメディオの1社のみ
・レブラミドカプセル(レナリドミド) AG→ブリストル・マイヤーズ スクイブ
・タルセバ錠(エルロチニブ) ‥日本化薬の1社のみ
・イムセラカプセル・ジレニアカプセル(フィンゴリモド)
・ノベルジン錠錠(酢酸亜鉛水和物)‥沢井製薬の1社のみ, 低亜鉛血症の適用はなし。ウィルソン病の適用のみ有。2023年8月4日発売
・アトーゼット配合錠LD, HD (エゼチミブアトルバスタチン) ‥名称はエゼアト配合錠 , 日本ジェネリックの1社のみ 2023年9月1日発売

外用剤
・タプロス点眼液 (タフルプロスト)東亜薬品の1社のみ「NIT」 2023年7月18日発売
タプコム配合点眼液 (タフルプロスト・チモロール)‥ 販売名 タフチモ配合点眼液 東亜薬品の1社のみ「NIT」2023年9月1日発売
ムコスタ点眼液 (レバミピド)参天製薬の1社のみ 2023年9月1日発売
・ロゼックスゲル(メトロニダゾール)丸石製薬の1社のみ, 適用は「がん性皮膚潰瘍臭の改善」のみ
・ルリコン液(ルリコナゾール)岩城製薬の1社のみ 2023年12月発売→2024年12月発売に延期
・アラミスト点鼻液 (フルチカゾンフランカルボン酸エステル) AG→武田テバファーマ 2023年6月16日発売

注射剤
・オノアクト点滴静注用 (ランジオロール塩酸塩)‥富士製薬の1社のみ
・フェソロデックス筋注(フルベストラント)‥大原薬品の1社のみ

グラアルファ配合点眼液は投与日数制限はあるか?

グラアルファ配合点眼液は既存の成分の配合液であるため、新薬の投与日数制限はない(令和4年11月15日官報 号外代243号)。発売初日から長期投与は可能である。

2022年12月6日にグラアルファ配合点眼液が発売された。(薬価基準収載日は2022年11月16日)。緑内障治療薬として使用されるグラナテック点眼液0.4%(Rho キナーゼ阻害薬)とアイファガン点眼液0.1%(アドレナリンα2受容体)が配合された薬剤である。この2種類の作用機序が含有された配合点眼剤ははまだ発売されていない。

 

リバゼブ配合錠LD•HDの日数投与制限は?

リバゼブ配合錠は既存成分であるため、新薬の投与日数制限はない(令和4年11月15日官報 号外代243号)

発売開始から長期処方は可能となる。

リバゼブ配合錠LD•HDの発売日は2022年12月6日である(薬価基準収載日は2022年11月16日)。リバゼブ配合錠はスタチン系のピタバスタチンと小腸コレステロールトランスポーター阻害剤のエゼチミブが配合されている。同効薬としてアトーゼット配合錠LD・HDやロスーゼット配合錠LD・HDなどがある。

ゾコーバ錠の特徴は?簡潔に

ゾコーバ錠125mg
・成分 : エンシトレルビル フマル酸 152.3mg
・適用 : SARS-CoV-2 による感染症
・製剤学的特性 : 素錠
・作用機序 : SARS-CoV-2 遺伝子にコードされるポリタンパク質のプロセシング及びウイルス複製に必須である 3C-like(3CL)プロテアーゼを阻害 (パキロビッドパックと同様の機序)
・40°C、75%RH、暗所、ガラス瓶•開放 2ヶ月で規格内、光にも安定 1包化可能
・直径 約9.0mm 厚さ 約4.9mm
・包装28 錠[14 錠(PTP)×2]
・12 歳以上の小児及び成人にはエンシトレルビルとして 1 日目は375mg を、2 日目から5日目は125mgを1日1回経口投与する。 1日目から5日目で7錠
・有効性は症状発現から3日目までの投与する
・食事の影響はなし (食事によってTmaxは遅延するが、薬物動態の影響はなし)
・CYP3A 阻害作用、P-gp、BCRP、 OATP1B1 及び OATP1B3 阻害作用のため、併用禁忌薬は多数
・重症度の高いSARS-CoV-2による感染症患者に対する有効性は検討されていない。
腎機能障害患者を対象とした臨床試験は実施しておらず、本剤の薬物動態や副作用発現状況への影響が不明