【Q】エンシュア・Hの味の発売年は?

エンシュア・Hの発売日は1995年10月であり、現在は7種の風味が発売されている。

バニラ味、コーヒー味、バナナ味、黒糖味、メロン味、ストロベリー味、抹茶味

発売順はバニラ味、コーヒー味、バナナ味が発売された後、

  • 2009年 黒糖味
  • 2013年 メロン味
  • 2016年 ストロベリー味
  • 2019年 抹茶味

である。マイナーチェンジは以下のとおり

  • 2017年 バニラ味をより自然なバニラ味風味に変更
  • 2018年 コーヒー味を1950年代~60年代の第1次コーヒーブームの味を追求したコーヒー独特の香りやビター感をアップさせ、当時の味を再現した風味に変更

【Q】リベルサス錠とDPP-4阻害薬の併用について

リベルサス錠とDPP-4阻害薬はいずれもGLP-1受容体を介した血糖降下作用のため、保険審査上においても、認められていないと考えられる。DPP-4阻害薬を服薬している患者にリベルサス錠が開始となった場合はDPP-4阻害薬を中止する必要がある。DPP-4阻害薬を含む配合剤はうっかり抜き忘れることがあるため注意が必要である。

「本剤とDPP-4阻害剤はいずれもGLP-1受容体を介した血糖降下作用を有している。両剤を併用した際の臨床試験成績はなく、有効性及び安全性は確認されていない。」 
(リベルサス錠 添付文書より)

 

DPP-4阻害薬
イニシンク配合錠, エクア錠, エクメット配合錠, オングリザ錠, カナリア配合錠, グラクティブ錠, ザファテック錠, ジャヌビア錠, スージャヌ配合錠, スイニー錠100mg, テネリア錠, トラゼンタ錠, トラディアンス配合錠, ネシーナ錠, マリゼブ錠, メトアナ配合錠, リオベル配合錠, ルセフィ錠

【Q】ネリプロクト軟膏、ネリプロクト坐剤 製造販売中止

ネリプロクト軟膏、ネリプロクト坐剤の全ての規格が販売中止となる。

薬価削除の経過措置は2023年3月末までの予定である。(2022年6月11日時点)

代替品としてはボラザG軟膏、ボラザG坐剤、強力ポステリザン軟膏、プロクトセディル坐剤、プロクトセディル軟膏、ヘモレックス軟膏などがある。

片頭痛治療薬であるレイボー錠とは?簡潔に

・発売日 : 2022年5月23日

・薬価 50mg 324.7円/錠  100mg 570.9円/錠 (薬価収載時)

・世界初のジタン系薬剤である5-HT1F受容体作動薬

・トリプタン系薬剤と異なり、5-HT1B受容体への作用が少なく、血管収縮などの副作用が少ない

・5-HT1F‥疼痛シグナルや三叉神経の過活動を調整

・5-HT1Fに作用することで疼痛シグナル抑制や三叉神経の神経伝達物質(CGRPやグルタミン酸)を抑制

・1回100mgを片頭痛発作時に服用。1日最大量→ 24時間あたりの総投与量200mgを超えないこと

・50mgに減量や1回200mgに増量も可能。発作時のみ使用で、予防的服薬は不可

・発作開始1時間以降に服用した場合も、服用2時間後に頭痛改善 (単回投与Tmax 2.26-2.5時間 半減期3.5-4.35時間)

・効果を早めたい場合は1回200mgを服薬する (200mg→服用30分後に効果発現  100mg→服用1時間後に効果発現)

・服用後24時間は頭痛消失が持続

・主な副作用 浮動性めまい(18.8%)、服薬後は運転などに危険を伴い機械操作に従事させないこと。めまいは投与開始1時間以内にあらわれ、数時間以内に消失する、

Q. モビコールLDの包装は6.7g、HD13.7gと倍量記載ではない理由は?

A. モビコールHD 13.7046g、モビコールLD 6.8523gであり、四捨五入をするとそれぞれ13.7g、6.9gとなるためである。

・モビコールHDは2022年5月20日に発売

・HD製剤は既存のLD製剤と比べて2倍量が1包に含有

・メリット‥LD2包と比較して、HD1包の薬価が若干安いことと開封などの煩わしさが少なくなる

・デメリット‥服薬包数が微調整できなくなる。切り替え時には包数の誤服薬に注意が必要。

ラピフォートワイプ 2.5% 簡潔まとめ

  • 適用 : 原発性腋窩多汗症
  • 成分 : グリコピロニウムトシル酸塩水和物 (抗コリン作用汗腺のムスカリンM3受容体へのアセチルコリンの結合を阻害)
  • 1枚で左右の腋窩に1回ずつ塗布する
  • 1回使い切りのワイプ製剤 (不織布)で、簡便かつ衛生的
  • 他に「原発性腋窩多汗症」に適用がある外用薬にはエクロックゲルがある。エクロックゲルの成分はソフピロニウム。
  • 「原発性腋窩多汗症」の有病率が25歳から29歳が最も高い
  • 包装形態は1包に1枚に入っており、1箱28包入
  • 9歳以上の患者に使用可能
  • 保険審査上、処方する際には多汗症疾患重症度評価尺度( HDSS )を診療報酬明細書の摘要欄に記載する必要がある

【NEWS】2022年6月 発売予定の後発品 (ジェネリック)

【内容】2022年6月に追補収載予定の後発品 (ジェネリック)の一覧を以下に記載する。

2022年6月 後発品 発売予定一覧 (内服薬・外用のみ)  2022年6月3日 更新

【内服薬】

  • フェブキソスタット10mg , 20mg, 40mg 【フェブリク錠】AG→第一三共エスファ AG以外は「がん化学療法に伴う高尿酸血症」の適用は2022年6月時点では有しない。 
  • レボカルニチンFF錠100mg, 250mg【エルカルチンFF錠】2022年6月時点では「トーワ」とのみの発売
  • オメガ-3脂肪酸エチル粒状カプセル2g【ロトリガ粒状カプセル2g】AG→「武田テバ」 AG以外も適用は先発品と同じ
  • トルバプタンOD錠7.5mg【サムスカOD錠】 AG→「オーツカ」  「ループ利尿薬等の他の利尿薬で効果不十分な心不全における体液貯留」  「抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)における低ナトリウム血症の改善」「 腎容積が既に増大しており、かつ、腎容積の増大速度が速い常染色体優性多発性のう胞腎の進行抑制」の適用は2022年6月時点では有しない。2022年9月からループ利尿薬等の他の利尿薬で効果不十分な心不全における体液貯留」された。
  • 適用追加。
  • トルバプタン顆粒1%【サムスカ顆粒1% 】 2022年6月時点は「トーワ」のみ OD錠と同じで2022年6月時点では有しない適用がある。2022年9月からループ利尿薬等の他の利尿薬で効果不十分な心不全における体液貯留」された。
  • ダサチニブ錠20mg,50mg【スプリセル錠】「慢性骨髄背白血病」の適用は2022年6月時点では有しない。
  • ラメルテオン錠8mg【ロゼレム錠】 AG→「武田テバ」
     2022年9月13日に
    ラメルテオン錠8mg「武田テバ」発売開始。AG以外は2022年12月発売予定
  • エストラジオール錠0.5mg【ジュリナ錠 】2022年6月発売はエストラジオール錠0.5mg「F」のみ
  • ドロエチ配合錠【ヤーズ配合錠】2022年6月発売はドロエチ®配合錠「あすか」のみ
  • トラマドール塩酸塩OD錠25mg,50mg 【トラマール錠】 「KO」のみの発売 適用は先発品と同じ

その他の情報

・リバーロキサバンはバイアルの子会社が販売するとしているが詳細不明。→2022年6月発売なし

・AGが初収載 
1. クラリスロマイシン錠200mg, 50mg小児用, ドライシロップ10%小児用「大正」【クラリス・クラリシッド】 
2. 炭酸リチウム錠100mg,200mg 「大正」【リーマス】 

 

【2022年 調剤報酬改定    連携強化加算】

(調剤基本料) 連携強化加算 2点

地域支援体制加算を算定している場合であって、別に厚生労働大臣が定める施設基準に適合しているものとして地方厚生局長等に届け出た保険薬局において調剤を行った場合に所定点数に加算する。

・他の保険薬局等との連携により非常時における対応につき必要な体制が整備されていること。

具体的な内容
ア 災害や新興感染症の発生時等に、医薬品の供給や地域の衛生管理に係る対応等を行う体制を確保すること。
イ 都道府県等の行政機関、地域の医療機関若しくは薬局又は関係団体等と適切に連携するため、災害や新興感染症の発生時等における対応に係る地域の協議会又は研修等に積極的に参加するよう努めること。
ウ 災害や新興感染症の発生時等において対応可能な体制を確保していることについて、ホームページ等で広く周知していること。

・ 災害や新興感染症の発生時等に、都道府県等から医薬品の供給等について協力の要請があった場合には、地域の関係機関と連携し、必要な対応を行うこと。

疑義解釈
事務連絡 令和4年3月31日 厚生労働省保険局医療課
令和4年3月 31 日  調剤報酬点数表における「連携強化加算」の施設基準等の取扱いについて

(1)「災害や新興感染症の発生時等に、医薬品の供給や地域の衛生管理に係る対応等を行う体制を確保すること」について 
1. 災害や新興感染症の発生時等に、医薬品の提供施設として薬局機能を維持し、避難所・救護所等における医薬品の供給又は調剤所の設置に係る人員派遣等の協力等を行うこと。また、災害の発生時における薬局の体制や対応について手順書等を作成し、薬局内の職員に対して共有していること。

2. 災害や新興感染症の発生時等において、医薬品の供給や地域の衛生管理に係る対応等を行うことについて、薬局内で研修を実施する等、必要な体制の整備が行われていること。

(2)「都道府県等の行政機関、地域の医療機関若しくは薬局又は関係団体等と適切に連携するため、災害や新興感染症の発生時等における対応に係る地域の協議会又は研修等に積極的に参加するよう努めること」について(第92の2の(1)イ)

災害や新興感染症の発生時等における対応に係る地域の協議会、研修又は訓練等に参加するよう計画を作成すること。また、協議会、研修又は訓練等には、 年1回程度参加することが望ましい。なお、参加した場合には、必要に応じて 地域の他の保険薬局等にその結果等を共有すること。

(3)「災害や新興感染症の発生時等において対応可能な体制を確保していることに ついて、ホームページ等で広く周知していること」について(第92の2の(1)ウ)

災害や新興感染症の発生時等において対応可能な体制を確保していること について、薬局内での掲示又は当該薬局のホームページ等において公表していること。また、自治体や関係団体等(都道府県薬剤師会又は地区薬剤師会等) のホームページ等においても、災害や新興感染症の発生時等に係る対応等が可 能である旨、広く周知されていることが望ましい。

(4)「災害や新興感染症の発生時等に、都道府県等から医薬品の供給等について協 力の要請があった場合には、地域の関係機関と連携し、必要な対応を行うこと」 について(第92の2の(2))

PCR等検査無料化事業に係る検査実施事業者として登録され、当該事業を 実施していること。また、当該検査実施事業者として登録されていることにつ いて、自治体等のホームページ等において広く周知されていること。

届出について

(1) 施設基準通知の別添2の様式87の3の4に必要事項を記載した上で地方厚生(支)局へ届出を行うこと。
(2) 1.(4)について、当該検査実施事業者として登録されていることについて、自治体等のホームページ等で公表されていることが確認できるウェブページのコピー等を添付すること。

本取扱いについては、令和4年4月から当面の間の取扱いを示すものであり、今 後、見直す可能性があることに留意すること。

【2022年度 調剤報酬 改定】退院時共同指導料の算定条件 変更

退院時共同指導料 (退院時カンファレンス)はこれまで、対面での実施が求められていましたが、今回の改定ではオンラインでの参加も認められるようになった。

【退院時共同指導料】 [算定要件]
保険医療機関に入院中の患者について、当該患者の退院後の訪問薬剤管理指導を担う保険薬局として当該患者が指定する保険薬局の保険薬剤師が、当該患者の同意を得て、退院後の在宅での療養上必要な薬剤に関する説明及び指導を、入院中の保険医療機関の保険医又は保健師、助産師、看護師、准看護師、薬剤師、管理栄養士、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士若しくは社会福祉士と共同して行った上で、文書により情報提供した場合に、当該入院中1回に限り算定する。ただし、別に厚生労働大臣が定める疾病等の患者については、当該入院中2回に限り算定できる。

[留意事項]
退院時共同指導料の共同指導は、保険薬局の薬剤師が、ビデオ通話が可能な機器を用いて共同指導した場合でも算定可能である

【2022年度 調剤報酬 改定】地域支援体制加算2の算定条件

2022年度 調剤報酬改定

・地域支援体制加算1 (39点)‥調剤基本料1を算定+地域医療貢献
・地域支援体制加算2 (47点)‥調剤基本料1を算定+地域医療貢献が相当にある。
・地域支援体制加算3 (17点)‥調剤基本料1以外を算定+地域医療貢献
・地域支援体制加算3 (39点)‥調剤基本料1以外を算定+地域医療貢献が相当にある。

地域支援体制加算2の算定条件以下の通り、地域支援体制加算2がもっとも高い点数となっていますが、算定するためには地域支援体制加算1をクリアした上で、以下のうち3つ以上を満たす必要があります。

1. 夜間・休日等の対応実績 400回以上

2. 麻薬の調剤実績 10回以上

3. 重複投薬・相互作用等防止加算等の実績 40回以上

4. かかりつけ薬剤師指導料等の実績 40回以上

5. 外来服薬支援料の実績 12回以上

6. 服用薬剤調整支援料の実績1回以上

7. 単一建物診療患者が一人の在宅薬剤管理の実績 24回以上

8. 服薬情報等提供料の実績 60回以上

9. 多職種会議への参加 5回以上

9は保険薬局当たりの直近1年間の実績、それ以外は保険薬局における直近1年間の処方箋受付回数1万回当たりの実績です。直近1年間の処方箋受付回数が1万回未満は、処方箋受付回数1万回とみなされます。