ユニフィルLA錠の販売中止

大塚製薬株式会社は、ユニフィルLA錠100mg、200mg、400mgの販売を中止することを発表した。LA錠100mgと200mgはすでに出荷が停止されており、LA錠400mgは2024年12月に出荷が停止される予定。経過措置期間は2025年3月末日までとなっている

ユニフィルLA錠は、てんかん治療薬として長年にわたり使用されてきましたが、諸般の事情により販売中止の決定となった。

効能又は効果
気管支喘息、慢性気管支炎、肺気腫

用法及び用量
通常、成人にはテオフィリンとして400mgを1日1回夕食後に経口投与する。なお、年齢・症状により適宜増減する。

用法及び用量に関連する注意
高齢者では副作用の発現に注意し、低用量(例えば200mg/日)から投与を開始することが望ましい。

フェルビナクローション3%, 外用ポンプスプレー3%「三笠」販売中止

三笠製薬株式会社は、経皮吸収型鎮痛・消炎剤であるフェルビナクローション3%「三笠」とフェルビナク外用ポンプスプレー3%「三笠」について、販売を中止すると発表した。販売中止時期は、ローションが2024年10月、ポンプスプレーが2025年3月の予定。フェルビナクスチック軟膏3%「三笠」は継続して販売される。

https://www.mikasaseiyaku.co.jp/wp/wp-content/uploads/FBL_FBPS_2024.4.pdf

https://www.mikasaseiyaku.co.jp/wp/wp-content/uploads/FBL_FBPS_2024.4.pdf

2024年7月1日からのラゲブリオの薬価

2024年7月1日からのラゲブリオの薬価が下記の通り少し安くなります。

新型コロナウイルス感染症治療薬「ラゲブリオカプセル」(一般名:モルヌピラビル)

・薬価は、2024年6月31日まで2,357.80円/Cp→2024年7月1日から2,164.90円/Cp。

つまり、一人分の1回あたりの治療費が94,312円/瓶から86,560円/瓶に下がる。

・8.2%の引き下げ

用法及び用量

通常、18歳以上の患者には、モルヌピラビルとして1回800mgを1日2回、5日間経口投与する。

用法及び用量に関連する注意

SARS-CoV-2による感染症の症状が発現してから速やかに投与を開始すること。臨床試験において、症状発現から6日目以降に投与を開始した患者における有効性を裏付けるデータは得られていない。

2024年4月17日に薬価収載される薬

2024年4月17日に新薬10成分15品目が薬価収載される薬剤を以下に簡潔にまとめました。

経口剤

・ゾキンヴィカプセル(ロナファルニブ):ハッチンソン・ギルフォード・プロジェリア症候群およびプロセシング不全性のプロジェロイド・ラミノパチー治療薬。
・ターゼナカプセル(タラゾパリブトシル酸塩):抗がん剤。
・ボイデヤ錠(ダニコパン):補体D因子阻害作用を持つPNH治療薬。
・ラパリムス顆粒(シロリムス):難治性脈管腫瘍・難治性脈管奇形治療薬。

注射剤

・アイリーア8mg硝子体内注射液(アフリベルセプト):加齢黄斑変性・糖尿病黄斑浮腫治療薬。高濃度製剤。
・イブグリース皮下注(レブリキズマブ):抗IL-13抗体。アトピー性皮膚炎治療薬。
・ エヴキーザ点滴静注液(エビナクマブ):ホモ接合体家族性高コレステロール血症治療薬。
・ヒフデュラ配合皮下注(エフガルチギモド アルファ/ボルヒアルロニダーゼ アルファ):全身型重症筋無力症治療薬。既存薬にボルヒアルロニダーゼを配合。
・フィコンパ点滴静注用(ペランパネル水和物):抗てんかん薬。
・レブロジル皮下注用(ルスパテルセプト):骨髄異形成症候群に伴う貧血治療薬。

【Q】アリドネパッチの新薬処方日数の投与制限は?

【A】アリドネパッチ錠27.5mg・55mgは新医薬品の処方日数制限により2024年3月末日までは1回14日分が限度である。2024年4月1日から長期投与可能である。

保険給付上の注意
本剤は新医薬品であるため、厚生労働省告示第107号(平成18年3月6日付)に基づき、2022年4月末日までは、投薬は1回14日分を限度とされています。(マスーレッド錠5mg・12.5mg・25mg・75mg 添付文書)

効能又は効果
アルツハイマー型認知症における認知症症状の進行抑制

用法及び用量
通常、軽度~中等度のアルツハイマー型認知症患者にはドネ ペジルとして、1日1回27.5mgを貼付する。高度のアルツハ イマー型認知症患者にはドネペジルとして、27.5mgで4週 間以上経過後、55mgに増量する。なお、症状により1日1回 27.5mgに減量できる。 本剤は背部、上腕部、胸部のいずれかの正常で健康な皮膚に 貼付し、24時間毎に貼り替える。

2024年6月に薬価収載の後発品 (新規成分)

【内容】2024年6月に追補収載予定の後発品 (ジェネリック)の一覧を以下に記載する。

2024年6月 後発品 発売予定一覧 (内服剤・外用剤・注射剤) 2024年2月22日 

内服剤

ジェミーナ配合錠(レボノルゲストレル・エチニルエストラジオール)‥月経困難症や生殖補助医療における調節卵巣刺激の開始時期の調整。AG有り。

外用剤

エフィナコナゾール (クレナフィン爪外用液)‥爪白癬治療薬。AG有り。

リパスジル塩酸塩水和物(グラナテック点眼液)緑内障や高眼圧症治療薬。AG有り。

注射剤

スガマデクスナトリウム(ブリディオン静注)‥筋弛緩回復剤。AG有り。

その他

トレリーフOD錠の後発品 (AGは2024年2月に発売済み)

2024年 調剤報酬改定 地域体制加算1と2 (10項目)

地域支援体制加算1
1から10までの10の要件のうち、4を含む3項目以上を満たすこと。

地域支援体制加算2
1から10までの10の要件のうち、8項目以上を満たすこと。

1. 薬剤調製料の時間外等加算及び夜間・休日等加算の算定回数の合計が40回以上であること。
2. 薬剤調製料の麻薬を調剤した場合に加算される点数の算定回数が1回以上であること。
3. 調剤管理料の重複投薬・相互作用等防止加算及び在宅患者重複投薬・相互作用等防止管理料の算定回数の合計が20回以上であること。
4. かかりつけ薬剤師指導料及びかかりつけ薬剤師包括管理料の算定回数の合計が20回以上であること。
5. 外来服薬支援料1の算定回数が1回以上であること。
6. 服用薬剤調整支援料1及び2の算定回数の合計が1回以上であること。
7. 在宅患者訪問薬剤管理指導料、在宅患者緊急訪問薬剤管理指導料、在宅患者緊急時等共同指導料、居宅療養管理指導費及び介護予防居宅療養管理指導費について単一建物診療患者が1人の場合の算定回数の合計が計24回以上であること(在宅協力薬局として連携した場合(同一グループ薬局に対して業務を実施した場合を除く)や同等の業務を行った場合を含む)。なお、「同等の業務」とは、在宅患者訪問薬剤管理指導料で規定される患者1人当たりの同一月内の算定回数の上限を超えて訪問薬剤管理指導業務を行った場合を含む。
8. 服薬情報等提供料の算定回数が30回以上であること。なお、当該回数には、服薬情報等提供料が併算定不可となっているもので、相当する業務を行った場合を含む。
9. 服薬管理指導料、かかりつけ薬剤師指導料、在宅患者訪問薬剤管理指導料、在宅患者緊急訪問薬剤管理指導料及び在宅患者緊急時等共同指導料の小児特定加算の算定回数の合計が1回以上であること。
10. 薬剤師認定制度認証機構が認証している研修認定制度等の研修認定を取得した保険薬剤師が地域の多職種と連携する会議に1回以上出席していること。