【Q】オメプラール・オメプラゾン (オメプラゾール) の粉砕の可否について

【A】粉砕不可である。

成分が胃酸で分解されるため、腸溶コーティングがされている。

そのため分割・粉砕して投与できない。

(参考 : 錠剤・カプセル剤粉砕ハンドブック 第7版)

(オメプラール錠 インタビューフォーム  第25版)

http://www2.astrazeneca.co.jp/product/di.asp?pr_kikaku_id=OMP10&di_type=02

【コメント】粉砕する場合はタケキャブなどの粉砕可能なPPIに変更を検討する。

※粉砕の可否については各施設の医療担当者の裁量と判断になります。

 

 

【Q】アダラートCR錠 (ニフェジピン徐放錠) の粉砕、分割の可否は?

【A】粉砕・分割ともに不可である。

有核二層構造の徐放化製剤であるため、粉砕や分割により徐放化が失われる。また、ニフェジピンは光に不安定であるため、遮光性のコーティングをしている。粉砕により遮光が失われるため粉砕不可である。

【参考】錠剤・カプセル剤 粉砕ハンドブック

バイエル薬品  Adulat FAQ  http://www.adalat.jp/ja/home/products/faq/

【Q】アザルフィジンEN錠の粉砕の可否について

【A】粉砕不可である。

胃腸障害防止のため腸溶性フィルムコーティング錠としているため粉砕不可。粉砕すると、腸溶コーティングが損なわれ、胃障害の発現リスクが高まる可能性がある。

【参考】錠剤・カプセル剤 粉砕ハンドブック第7版

あゆみ製薬 HP「よくある質問」

https://www.ayumi-pharma.com/medical/commons/drug/faq18.php

 

【Q】アサコール錠 (メサラジン) の粉砕の可否について

【A】粉砕不可である。

pH7以上である回腸末端から大腸全域にメサラジンを放出するように設計された放出調整製剤であるため粉砕は不可である。

インタビューフォームに「本剤は放出調節製剤であることにより、かまずに服用すること。また、乳鉢による粉砕は避けること」と記載がある。

【参考】錠剤・カプセル剤 粉砕ハンドブック第7版

(アサコール錠400mg 添付文書 第6版)

http://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ph/PDF/380077_2399009F3028_2_09.pdf

(メサラジン錠500mg「トーワ」社内資料)    http://med.towayakuhin.co.jp/medical/product/fileloader.php?id=53536&t=6

【Q】エルカルチン錠の粉砕の可否について

【A】吸湿が高いため粉砕不可である。

  (取り扱い上の注意) 本剤の主成分は潮解性を有するので服用直前にPTPシートから錠剤を取り出すこと

【引用】エルカルチン錠 第3版 添付文書

https://www.otsuka-elibrary.jp/di/prod/product/file/lf2/lf2bnotk.pdf

 

錠剤での試験→ 苛酷試験 25℃/ 相対湿度75%  無包装 8時間で錠剤の膨張、硬度の低下及び質量の増加が認められた。

【引用】エルカルチン錠 インタビューフォーム 第7版

https://www.otsuka-elibrary.jp/di/prod/product/file/lf2/lf2_if.pdf