【A】粉砕と簡易懸濁法ともに可能である。
粉砕品を薬包紙に包装後、室内蛍光灯下、25℃・75%RHの条件下で5週後の残存率98.3%。外観変化なし。
(参考 : 錠剤・カプセル剤 粉砕ハンドブック 第7版)
水(約55℃)で5分後に完全に崩壊する。
(参考 : 内服薬 経管投与ハンドブック)
【A】粉砕と簡易懸濁法ともに可能である。
粉砕品を薬包紙に包装後、室内蛍光灯下、25℃・75%RHの条件下で5週後の残存率98.3%。外観変化なし。
(参考 : 錠剤・カプセル剤 粉砕ハンドブック 第7版)
水(約55℃)で5分後に完全に崩壊する。
(参考 : 内服薬 経管投与ハンドブック)
【コメント】コデインは呼吸困難などの副作用があるため注意が必要な薬剤である。しかし小児のひどい咳止めに対処できる薬剤がなかなか他には見当たらないのを考えると服用禁止となって困る人もでてくるのでは。OTC医薬品の中にコデインが入っている医薬品はたくさんあるため、販売中止となる製品も出てくるため、混乱しそうである。
【A】基本的に粉砕不可である。ビラノア錠は付着性が高い製剤であるため、粉砕で使用した乳鉢や分包紙に付着してしまう。そのため、錠剤を粗く砕くことや4 分割にすることが望ましい。以下に詳細を示すが、粉砕時に乳鉢に付着する含量は全体の4.1% から15% 程度、分包紙に付着する含量は2%から2.9%程度である。
※粉砕可否については各施設の医療担当者の裁量と判断になります。
(1)未粉砕品の平均含量 (%)を 100 とした時の各試料の含量比 (%) を算出
粉砕方法 | 未粉砕 | メノウ乳鉢 | テフロン製乳鉢 | ボールミル粉砕器 | Tablet Blender |
含量比 (%) | 100 | 96.1 | 85.9 | 94.9 | 85.0 |
(2) 分包紙中の残存率
試料の形状 | 粉砕品(粉末状) | 粉砕品(粉砕状) | 4分割 | |||
包材の材質 | PE | PET | PE | PET | PE | PET |
残存率 (%) | 2.9 | 2.0 | 1.0 | 0.7 | 0.0 | 0.1 |
含量比 (%) | 98.1 | 08.0 | 99.0 | 99.3 | 100 | 99.9 |
PE (ポリエチレン) PET (ポリエチレンテレフタレート)
(3)目視で錠剤片が確認できる程度まで(荒く砕く)砕いた試料の含量
粉砕方法 | 未粉砕 | 薬包紙 | 2分割 | 4分割 |
含量比(%) | 100.0 | 97.7 | 98.4 | 98.9 |
(参考 大鵬薬品工業株式会社 ビラノア錠の粉砕処方に関する検討)
【A】以下の理由より、バルトレックス錠とアラセナ軟膏の併用については正当な理由がない限り保険請求の審査が通らないと考えられる.
ただし、保険審査において、審査が通る可能性も否定できない。また、各都道府県にある審査支払機関によって審査内容が異なる可能性もある。
・バルトレックス錠など抗ウィルス内服薬のみの治療で、水痘や帯状疱疹に十分な効果があるためアラセナ軟膏などの外用剤との併用は基本的には行わないとされている。
・「抗ウィルス内服薬は皮膚への移行性が高いため、保険請求の審査が通らない」などと記載があるインターネットの情報があるが、皮膚への移行性についてはインタビューフォームなどに記載がなく、信頼性に乏しいと思われる。
・バルトレックスなどの経口抗ウィルス薬と外用剤との効果の比較を行った文献などは特にない。(2017年6月時点)
【A】可能である。ただし、以下の2点を満たす必要がある。
保険薬局の無菌製剤処理加算に関する施設基準
(1) 2名以上の保険薬剤師(常勤の保険薬剤師は1名以上)がいること。
(2) 無菌製剤処理を行うための無菌室、クリーンベンチ又は安全キャビネットを備えていること。
(平成28年3月4日 保医発0304第2号 別添1)
調剤室のクリーンベンチを設置することに対して日本薬剤師会から以下の文書が発表されている。
■調剤室にクリーンベンチ(クラス 100)を設置して無菌製剤の調製を行う場合
「b. 清潔な部屋にクリーンベンチを設置」して、そこで無菌製剤を調製しようとする場合と、「c. 調剤室にクリーンベンチを設置」して、そこで無菌製剤を調製しようとする場合の大きな違いは、クリーンベンチの外の環境にある。
例えば、通常のオフィスの環境では、クラス 1,000,000 以上の値、海上や森林でクラス 10,000~100,000 といわれている。
薬局の調剤室は、①外気の流入がある可能性が高い、②散剤調剤等も行われるため粉塵が発生しやすい、③人員が調剤室の内外を行き来する場合等があり、一定の環境を保ちにくい、といった環境下にあり、環境により大きく異なるが、通常のオフィスと同等かそれ以下の清浄度と考えられる。
そのため、クリーンベンチ内の清浄度をどれだけ高めても、クリーンベンチ内に調製のために持ち込む薬液や器具(その外装も含む)の汚染が、看過できない状況になる可能性がある。
また、先にも述べたように、薬局では無菌製剤を調製してから、実際に患者が使用するまでの期間が長い可能性が高い(数日分を一度に作る等)。
これらのことから、本会としては、前記の「③TPN基本液とその他注射剤の混合」に類する無菌製剤の調製を薬局で行う場合には、「b. 清潔な部屋にクリーンベンチを設置」した場所(区画)、または、それよりも良好な環境で実施することが望ましいと考える。
しかし、場所的な制約等により、調剤室内にクリーンベンチを設置し、無菌製剤の調製を行わなければならない場合には、①散剤台に隣接するところには置かない、②散剤の調製中は無菌製剤の調製を行わない、③クリーンベンチの周囲をビニールカーテン等で天井から床まで囲う(簡易的ではあるが、クリーンベンチ周辺の空間を囲うことで、一定の清潔な空間を作成する)、等の措置が必要と考えられる。
なお、クリーンベンチ内の清浄度は、クリーンベンチ外の清浄度に影響を受けるため、調剤室にクリーンベンチを設置した場合は、無菌室や清浄な部屋に設置した場合に比べ、例えば、使用前のウォーミングアップの時間を長くする、未使用時の汚染を減少させるため電源を常に ON にしておく等、清浄度の保全により留意すべきと考える。
また、いわゆる簡易型(卓上型と称される場合もある)のクリーンベンチの中には、HEPA フィルター通過直後の空気の清浄度クラスは高いものの、外気流入等により、そのブース内の清浄度クラスが保てるかについて、疑問があるものもあることから、クリーンベンチ等を導入する際には、十分な検討を行なって頂きたい。
加えて、無菌製剤の調製では、汚染されたクリーンベンチを使用しても意味が無いため、定期的な清掃や、可能であればパーティクルカウンター等によるクリーンベンチ内の環境測定を行うことが望ましい。
なお、ここに示した内容は、無菌製剤を調製するための設備に関する部分だけであり、製剤の細菌汚染等を防ぐためには、設備の要件も重要だが、手技的要件(どれだけ無菌操作が出来るか)も、大きなファクターであることを十分に認識していただきたい。
【A】薬価収載日が2017年5月24日であるため、新規医薬品投与制限は2018年6月1日から解除される。
【A】粉砕不可である。
徐放製剤であるため、噛み砕いたり、割ったり、粉砕してはならない。
(参考 : トビエース錠 インタビューフォーム 第3版)
【A】粉砕不可である。腸溶性の内核にアスピリンを含むため。
外殻層にクロピドクレル硫酸塩 (クロピドグレルとして75mg) 、及び腸溶性の内核にアスピリン (100mg)を含むフィルムコーティング錠 (有核錠) である。
(参考 : コンプラビン配合錠 インタビューフォーム第10版)
https://e-mr.sanofi.co.jp/-/media/EMS/Conditions/eMR/di/interview/complavin.pdf?la=ja-JP
※1包化の可否については各施設の医療担当者の裁量と判断になります。
(条件1) 25℃、75%RH、遮光開放瓶 (褐色ガラス、開栓)
- 含量(%)‥6ヶ月変化なし
- 硬度 (kgf) ‥ 1ヶ月で規格内 (硬度変化30%以下、硬度2.0kg重未満) の変化あり 2ヶ月、3ヶ月、4ヶ月で規格外 (硬度変化30%以上、硬度2.0kg重以上) の変化あり (リリカOD錠25mg)
- 硬度 (kgf) ‥ 1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、4ヶ月で規格内 (硬度変化30%以下、硬度2.0kg重未満) の変化あり (リリカOD錠75mg、150mg)
- 崩壊性‥6ヶ月変化なし
(条件2) 120万lx・hr、シャーレ開放
- 含量、硬度、崩壊性‥変化なし
(参考 : リリカ インタビューフォーム 第10版)
【平成27年6月24日 中医協】療担規則第二十条第二号 療担基準第二十条第三号
保険医が投与することができる注射薬
・インスリン製剤
・人成長ホルモン剤
・遺伝子組換え活性型血液凝固第 VII 因子製剤
・乾燥人血液凝固第 VIII 因子製剤
・遺伝子組換え型血液凝固第Ⅷ因子製剤
・乾燥人血液凝固第Ⅸ因子製剤
・遺伝子組換え型血液凝固第Ⅸ因子製剤
・活性化プロトロンビン複合体
・乾燥人血液凝固因子抗体迂回活性複合体
・性腺刺激ホルモン放出ホルモン剤
・性腺刺激ホルモン製剤
・ゴナドトロピン放出ホルモン誘導体
・ソマトスタチンアナログ
・顆粒球コロニー形成刺激因子製剤
・自己連続携行式腹膜灌流用灌流液
・在宅中心静脈栄養法用輸液
・インターフェロンアルファ製剤
・インターフェロンベータ製剤
・ブトルファノール製剤
・ブプレノルフィン製剤
・抗悪性腫瘍剤
・グルカゴン製剤
・グルカゴン様ペプチド-1受容体アゴニスト
・ヒトソマトメジンC製剤
・人工腎臓用透析液(在宅血液透析を行っている患者(以下「在宅血液透析患者」という。)に対して使用する場合に限る。)
・血液凝固阻止剤(在宅血液透析患者に対して使用する場合に限る。)
・生理食塩水(在宅血液透析患者に対して使用する場合及び本号に掲げる注射薬を投与するに当たりその溶解又は希釈に用いる場合に限る。)
・プロスタグランジン I2製剤
・塩酸モルヒネ製剤
・エタネルセプト製剤
・注射用水(本表に掲げる注射薬を投与するに当たりその溶解又は希釈に用いる場合に限る。)
・ペグビソマント製剤
・スマトリプタン製剤
・クエン酸フェンタニル製剤
・複方オキシコドン製剤
・ベタメタゾンリン酸エステルナトリウム製剤
・リン酸デキサメタゾンナトリウム製剤
・メタスルホ安息香酸デキサメタゾンナトリウム製剤
・プロトンポンプ阻害剤
・H2遮断剤
・カルバゾクロムスルホン酸ナトリウム製剤
・トラネキサム酸製剤
・フルルビプロフェンアキセチル製剤
・メトクロプラミド製剤
・プロクロルペラジン製剤
・臭化ブチルスコポラミン製剤
・グリチルリチン酸モノアンモニウム・グリシン・L-システイン塩酸塩配合剤
・アダリムマブ製剤
・エリスロポエチン(在宅血液透析又は在宅腹膜灌流を行っている患者のうち腎性貧血状態にあるものに対して使用する場合に限る。)
・ダルベポエチン(在宅血液透析又は在宅腹膜 灌 ( かん ) 流を行っている患者のうち腎性貧血状態にあるものに対して使用する場合に限る。)
・テリパラチド製剤
・アドレナリン製剤
・ヘパリンカルシウム製剤
・オキシコドン塩酸塩製剤
・アポモルヒネ塩酸塩製剤
・セルトリズマブペゴル製剤
・トシリズマブ製剤
・メトレレプチン製剤
・アバタセプト製剤
・pH4 処理酸性人免疫グロブリン(皮下注射)製剤
・電解質製剤及び注射用抗菌薬