【法規】薬局におけるポイント付加について 平成29年5月

保険調剤等に係る一部負担金の支払いにおけるポイント付与を原則禁止している趣旨は、以下の考え方によるものであることから、保険調剤等に係る一部負担金の支払いにおけるポイント付与を行っている保険薬局には、この考え方を伝え、制度に対する理解が深まるよう努めてください。

•   保険調剤等においては、調剤料や薬価が中央社会保険医療協議会における議論を経て公定されており、これについて、ポイントのような付加価値を付与することは、医療保険制度上、ふさわしくないこと

•   患者が保険薬局等を選択するに当たっては、保険薬局が懇切丁寧に保険調剤等を担当し、保険薬剤師が調剤、薬学的管理及び服薬指導の質を高めることが本旨であり、適切な健康保険事業の運営の観点から、ポイントの提供等によるべきではないこと

その上で、当面は、以下の①から③までのいずれかに該当する保険薬局に対し、口頭により指導を行い、その上で改善が認められない事例については、必要に応じ個別指導を行っていただくようお願いいたします。

①   ポイントを用いて調剤一部負担金を減額することを可能としているもの

②   調剤一部負担金の1%を超えてポイントを付与しているもの

③    調剤一部負担金に対するポイントの付与について大々的に宣伝、広告を行っているもの(具体的には、当該保険薬局の建物外に設置した看板、テレビコマーシャル等)

なお、本事務連絡に基づく指導は、平成 29 年5月1日より行うこととします。また、本事務連絡は指導基準を明確化するものであり、保険薬局及び保険薬剤師 療養担当規則第2条の3の2の解釈に変更を加えるものではないことにご留意願います。

(厚労省HP 通知抜粋)

【新薬】イノラス配合経腸用液 発売 特徴は?

経腸栄養剤であるイノラス配合経腸用液が発売されます。発売日はまだ不明です(2019年5月時点)。以下にポイントを簡潔にまとめました。

  • 1mlあたりの熱量は1.6kcalである。現在発売されている経腸栄養剤の中でもっとも濃度が高い薬剤はエンシュアHの1.5kcal/mlであるため、発売後はもっとも効率良く栄養補給できる栄養剤となる。
  • 味はヨーグルトフレーバー、りんごフレーバーの2種類
  • 1パック187.5mlで300kcalである。
  • セレン、クロムなどの微量元素が含有されている。(現在発売されている栄養剤はエネーボしか微量元素が入っていない)
  • 高濃度の栄養剤は下痢が起こりやすいと言われている。イノラス配合経腸用液の下痢の副作用は比較的低め(4.7%)と少なめ(エンシュアHの方が多い)。発売後の市販後調査で確認する必要がある。
  • 日本人の食事摂取基準のタンパク質、脂質、糖質のエネルギー比率でバランスよく配合されている

エンシュアHの下痢の副作用については以下を確認してください。

https://closedi.jp/3611/

【NEWS】シダトレンスギ花粉舌下液 販売中止

シダトレンスギ花粉舌下液200JAU/mLボトル、シダトレンスギ花粉舌下液2,000JAU/mLボトル、シダトレンスギ花粉舌下液2,000JAU/mLパックが販売中止される。経過措置は2021年3月31日までとなる。2021年4月1日以降は薬価基準が削除となる。(経過措置期間の間は薬価基準に収載されているため、保険請求が可能)

これはシダトレンスギ花粉舌下液→シダキュアスギ花粉舌下錠に全面的に移行するためである。

シダトレンスギ花粉舌下液からシダキュアスギ花粉舌下錠への切り替えは以下を参考とする。
https://sagasudi.com/g190212/

また、シダキュアスギ花粉舌下錠の長期処方可能日は以下を参考とする。https://sagasudi.com/【q】シダキュアスギ花粉舌下錠の長期処方可能日


【Q】ミネブロ錠1.25mgの処方日数の投与制限は?

【A】ミネブロ錠1.25mg、ミネブロ錠2.5mg、ミネブロ錠5mgは2020年2月末日までは1回14日分が限度である。

2020年3月1日から長期投与可能である。

薬価収載日は2019年2月、販売開始日は2019年5月である。

適応 : 高血圧症

添付文書にも以下の記載がある。

本剤は新医薬品であるため、厚生労働省告示第97号(平成20年3月19日付、平成18年厚生労働省告示第107号 一部改正)に基づき、薬価基準収載後1年を経過する月の末日までは、1回14日分を限度として投薬すること。

【Q】抗アレルギー内服薬 (抗ヒスタミン)は何歳から使用可能か?小児は服薬可能か?花粉症など

【A】以下の通りである。

  • アレグラ錠 • OD錠‥ 7歳以上
  • アレグラドライシロップ‥ 6ヶ月以上
  • アレジオン錠‥ 15歳以上
  • アレジオンドライシロップ1%‥ 1歳以上
  • アレロック錠 • OD錠‥ 7歳以上
  • アレロック顆粒‥ 2歳以上
  • クラリチン錠 • レディタブ錠‥ 7歳以上
  • クラリチンドライシロップ1%‥ 3歳以上
  • ザイザル錠‥ 7歳以上
  • ザイザルシロップ‥ 6ヶ月以上
  • ジルテック錠‥ 7歳以上
  • ジルテックドライシロップ‥ 2歳以上
  • タリオン錠 • OD錠‥ 7歳以上
  • ディレグラ配合錠‥ 12歳以上
  • デザレックス錠‥ 12歳以上
  • ビラノア錠‥ 15歳以上
  • ルパフィン錠‥ 12歳以上

※上記の年齢区分は使用経験がなく、安全性が未確立であるため、添付文書上、設定されている。記載年齢以下での使用については、各施設での判断となる。

アレグラ錠30mg / アレグラ錠60mg / アレグラOD錠60mg
7歳以上12歳未満の小児にはフェキソフェナジン塩酸塩として1回30mgを1日2回、12歳以上の小児にはフェキソフェナジン塩酸塩として1回60mgを1日2回経口投与する。

小児等への投与
低出生体重児、新生児、乳児、幼児に対する安全性は確立していない。[使用経験が少ない。]

アレグラドライシロップ5%
〈小児〉
通常、12歳以上の小児にはフェキソフェナジン塩酸塩として1回60mg(ドライシロップとして1.2g)、7歳以上12歳未満の小児にはフェキソフェナジン塩酸塩として1回30mg(ドライシロップとして0.6g)を1日2回、用時懸濁して経口投与する。なお、症状により適宜増減する。

通常、2歳以上7歳未満の小児にはフェキソフェナジン塩酸塩として1回30mg(ドライシロップとして0.6g)、6ヵ月以上2歳未満の小児にはフェキソフェナジン塩酸塩として1回15mg(ドライシロップとして0.3g)を1日3回、用時懸濁して経口投与する。

小児等への投与
低出生体重児、新生児又は6ヵ月未満の乳児に対する安全性は確立していない。[使用経験がない。]

アレジオン錠10 / アレジオン錠20
通常、成人にはエピナスチン塩酸塩として1回10〜20mgを1日1回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

小児等への投与
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない。

アレジオンドライシロップ1%
アレルギー性鼻炎
通常、小児には1日1回0.025〜0.05g/kg(エピナスチン塩酸塩として0.25〜0.5mg/kg)を用時溶解して経口投与する。なお、年齢・症状により適宜増減する。ただし、1日投与量はドライシロップとして2g(エピナスチン塩酸塩として20mg)を超えないこと。年齢別の標準投与量は、通常、下記の用量を1日量とし、1日1回用時溶解して経口投与する。

年齢:3歳以上7歳未満
標準体重:14kg以上24kg未満
1日用量:0.5〜1g(エピナスチン塩酸塩として5〜10mg)

年齢:7歳以上
標準体重:24kg以上
1日用量:1〜2g(エピナスチン塩酸塩として10〜20mg)

小児等への投与
低出生体重児、新生児、乳児に対する安全性は確立していない。
低出生体重児、新生児には使用経験がない。乳児には使用経験は少ない。

アレロック錠2.5 / アレロック錠5
アレロックOD錠2.5 / アレロックOD錠5

小児:通常、7歳以上の小児には1回オロパタジン塩酸塩として5mgを朝及び就寝前の1日2回経口投与する。

小児等への投与
低出生体重児、新生児、乳児、幼児に対する安全性は確立していない(使用経験が少ない)。

アレロック顆粒0.5%
小児:通常、7歳以上の小児には1回オロパタジン塩酸塩として5mg(顆粒剤として1g)を朝及び就寝前の1日2回経口投与する。

通常、2歳以上7歳未満の小児には1回オロパタジン塩酸塩として2.5mg(顆粒剤として0.5g)を朝及び就寝前の1日2回経口投与する。

小児等への投与
低出生体重児、新生児、乳児又は2歳未満の幼児に対する安全性は確立していない(使用経験が少ない)。

クラリチン錠10mg / クラリチンレディタブ錠10mg
小児:通常,7歳以上の小児にはロラタジンとして1回10mgを1日1回,食後に経口投与する。

低出生体重児,新生児,乳児又は3歳未満の幼児に対する安全性は確立していない。3歳以上7歳未満の小児に対しては、ロラタジンドライシロップ1%を投与すること。

クラリチンドライシロップ1%
通常、3歳以上7歳未満の小児にはロラタジンとして1回5mg(ドライシロップとして0.5g)、7歳以上の小児にはロラタジンとして1回10mg(ドライシロップとして1g)を1日1回、食後に用時溶解して経口投与する。

低出生体重児,新生児,乳児又は3歳未満の幼児に対する安全性は確立していない。[使用経験がない。]

ザイザル錠5mg
〔小児〕通常、7歳以上15歳未満の小児にはレボセチリジン塩酸塩として1回2.5mgを1日2回、朝食後及び就寝前に経口投与する。

小児等への投与
低出生体重児、新生児、乳児又は7歳未満の小児に対する安全性は確立していない(国内における使用経験はない)。

ザイザルシロップ0.05%
通常、6ヵ月以上1歳未満の小児には1回2.5mL(レボセチリジン塩酸塩として1.25mg)を1日1回経口投与する。

通常、1歳以上7歳未満の小児には1回2.5mL(レボセチリジン塩酸塩として1.25mg)を1日2回、朝食後及び就寝前に経口投与する。

通常、7歳以上15歳未満の小児には1回5mL(レボセチリジン塩酸塩として2.5mg)を1日2回、朝食後及び就寝前に経口投与する。

低出生体重児、新生児又は6ヵ月未満の乳児に対する安全性は確立していない(国内における使用経験はない)。

ジルテック錠5/ジルテック錠10

〔小児〕通常、7歳以上15歳未満の小児にはセチリジン塩酸塩として1回5mgを1日2回、朝食後及び就寝前に経口投与する。

小児等への投与
2歳以上7歳未満の小児に対してはセチリジン塩酸塩ドライシロップ1.25%を投与すること。低出生体重児、新生児、乳児又は2歳未満の幼児に対する安全性は確立していない(国内における使用経験が少ない)。

ジルテックドライシロップ1.25%
〔小児〕通常、2歳以上7歳未満の小児には1回0.2g(セチリジン塩酸塩として2.5mg)を1日2回、朝食後及び就寝前に用時溶解して経口投与する。
通常、7歳以上15歳未満の小児には1回0.4g(セチリジン塩酸塩として5mg)を1日2回、朝食後及び就寝前に用時溶解して経口投与する。

小児等への投与
低出生体重児、新生児、乳児又は2歳未満の幼児に対する安全性は確立していない(国内における使用経験が少ない)。

タリオン錠5mg / タリオン錠10mg
タリオンOD錠5mg / タリオンOD錠10mg
通常、7歳以上の小児にはベポタスチンベシル酸塩として1回10mgを1日2回経口投与する。

小児等への投与
低出生体重児、新生児、乳児又は幼児に対する安全性は確立していない(使用経験が少ない)

ディレグラ配合錠
通常、成人及び12歳以上の小児には1回2錠(フェキソフェナジン塩酸塩として60mg及び塩酸プソイドエフェドリンとして120mg)を1日2回、朝及び夕の空腹時に経口投与する。

小児等への投与
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は12歳未満の小児に対する有効性及び安全性は確立していない。[使用経験がない。]

デザレックス錠5mg
通常、12歳以上の小児及び成人にはデスロラタジンとして1回5mgを1日1回経口投与する。

低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は12歳未満の小児に対する安全性は確立していない。〔国内での使用経験がない。〕

ビラノア錠20mg
通常、成人にはビラスチンとして1回20mgを1日1回空腹時に経口投与する。

小児等への投与
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する有効性及び安全性は確立していない。(国内での使用経験がない。)

ルパフィン錠10mg
通常、12歳以上の小児及び成人にはルパタジンとして1回10mgを1日1回経口投与する。なお、症状に応じて、ルパタジンとして1回20mgに増量できる。

小児等への投与
12歳未満の小児等に対する安全性は確立していない(国内における使用経験がない)

(各社 添付文書より抜粋)

【Q】添付文書上の新生児、乳児、幼児、小児、高齢者の区分は?

【NEWS】セリンクロ錠とは?発売日は?作用機序は?特徴は?

セリンクロ錠10mgは2019年2月26日に薬価収載され、2019年3月5日に発売される。

特徴まとめ

  • 適応はアルコール依存症患者における飲酒量の低減
  • 用法 • 用量 : 1回10mg (飲酒の1〜2時間前に服薬) 1日1回まで
  • 最大用量は1日20mg まで
  • アルコール依存症の診断は国際疾患分類などの適切な診断基準に基づき、基準を満たす場合のみ投与可能
  • 多量飲酒の目安は男性60g超え、女性40g超え
  • 服薬忘れ→飲酒し始めて気づいた時点で服薬。服薬終了後には服薬は不可
  • 1年をこえての服薬の経験はない→1年以内
  • 作用機序は内因性オピオイドに拮抗する
  • 併用禁忌はオピオイド系薬剤
  • 副作用は悪心 (31%)、めまい (16%)、傾眠 (12.7%)など

セリンクロ錠10mg作用機序
アルコールはμオピオイドとκオピオイドのシグナルを増強させる。
• μオピオイド→快感
• κオピオイド→不快

アルコール依存症では、μオピオイドとκオピオイドのシグナル伝達をさらに増強させるので、快感と不快の波が高くなる。不快になると、不快感を脱するために、さらにアルコールを飲みたくなるというサイクルに陥るため、アルコールがやめられなくなる。

セリンクロはオピオイド調節薬であり、μオピオイドとκオピオイドに作用し、快感と不快の波を小さくする。

【Q】タリージェ錠の処方日数の投与制限は?

【A】タリージェ錠2.5mg, 5mg, 10mg, 15mgは2020年2月末日までは1回14日分が限度である。

2020年3月1日から長期投与可能である。

薬価収載日は2019年2月、販売開始日は2019年4月である。

適応 : 末梢性神経障害性疼痛

添付文書にも以下の記載がある。

本剤は新医薬品であるため、厚生労働省告示第97号(平成20年3月19日付、平成18年厚生労働省告示第107号 一部改正)に基づき、 薬価基準収載後1年を経過する月の末日までは、 1 回14日分を限度として投薬すること。

【Q】セリンクロ錠10mgの処方日数の投与制限は?

【A】セリンクロ錠10mgは2020年2月末日までは1回14日分が限度である。

2020年3月1日から長期投与可能である。

薬価収載日は2019年2月、販売開始日は2019年3月である。

セリンクロ錠10mgの適応 : アルコール依存症患者における飲酒量の低減

添付文書にも以下の記載がある。

本剤は新医薬品であるため、平成18年3月6日付  厚生労働省告示第107号に基づき、平成32年(2020年) 2月末日までは、投薬は1回14日分を限度とされています。

【Q】2019年4月から施行される添付文書に記載事項の改正について

【A】平成31年4月1日に施行を予定し、平成36年3月31日までは経過措置期間となる。この間に今後はQ&Aに示され、新旧が混在する。大きくは以下の5点が変更となる

  • 原則禁忌の廃止
  • 慎重投与の廃止
  • 高齢者への投与、妊婦、産婦、授乳婦への投与、小児などへの投与の廃止
  • 特定の患者集団への投与の新設
  • 項目の通し番号の設定

• 原則禁忌の廃止
原則禁忌の部分は「禁忌」、新設する「特定の背景を有する患者に関する注意」の「合併症・既往歴等のある患者」の項等へ移行される。

これまでにHMG-CoA還元酵素阻害薬とフィブラート系薬の腎機能の臨床検査値に異常が認められる患者に対して「原則禁忌」から「重要な基本的注意」に改定されたことがある。

• 慎重投与の廃止
主には「特定の背景を有する患者に関する注意」へ移行される。他には「効能及び効果に関連する注意」、「用法及び用量に関連する注意」、「相互作用」など。

• 高齢者への投与、妊婦、産婦、授乳婦への投与、小児などへの投与の廃止
「生殖能を有する者」、「妊婦」、「授乳婦」、「小児等」、「高齢者」へ移行される。

• 特定の患者集団への投与の新設
「合併症・既往歴等のある患者」、「腎機能障害患者」、「肝機能障害患者」、「生殖能を有する者」、「妊婦」、「授乳婦」、「小児等」、「高齢者」の項を新設

•項目の通し番号の設定
該当する記載事項がない場合は欠番となる。繰り上げはしない。

(1)「原則禁忌」の廃止
平成20-22年に実施した厚生労働科学研究での全国の医師及び薬剤師に対する添付文書に関する大規模調査で「原則禁忌」の理解度を調査したところ,医師,薬剤師とも約半数が「原則禁忌は禁忌と同等」 と回答する一方,約半数が「原則禁忌は慎重投与・併用注意と同等」と答えるなど,同項の位置づけの 理解が人によりばらつきがある現状が明らかとなりました。このため「原則禁忌」は廃止し,今後は「禁忌」又は新設する「特定の背景を有する患者に関する注意」の「合併症・既往歴等のある患者」の項等(4)を参照)へ記載することとしました。

(2)「慎重投与」の廃止
禁忌を除く特定の背景を有する患者への注意は新設する「特定の背景を有する患者に関する注意」の 項に集約することとしたので、「慎重投与」は廃止します。今後は、「特定の背景を有する患者に関する 注意」の項の下の「合併症・既往歴等のある患者」等の項に記載することとなります。ただし、内容によっては「効能及び効果に関連する注意」、「用法及び用量に関連する注意」、「相互作用」等へ記載する 場合もあります。

(3)「高齢者への投与」、「妊婦,産婦,授乳婦等への投与」、「小児等への投与」の廃止
禁忌を除く特定の背景を有する患者への注意は新設する「特定の背景を有する患者に関する注意」の 項に集約することとしたので、「高齢者への投与」、「妊婦,産婦,授乳婦等への投与」、「小児等への投与」 は廃止します。今後は、新設する「特定の背景を有する患者に関する注意」の項の下の適切な項(「生 殖能を有する者」、「妊婦」、「授乳婦」、「小児等」、「高齢者」の項) へ記載します。

(4)「特定の患者集団への投与」の新設
禁忌を除く特定の背景を有する患者への注意を集約するため、「特定の患者集団への投与」を新設し ます。同項の下には「合併症・既往歴等のある患者」、「腎機能障害患者」,「肝機能障害患者」、「生殖能 を有する者」、「妊婦」、「授乳婦」、「小児等」、「高齢者」の項を新設します 。

(5) 項目の通し番号の設定
「警告」以降の全ての項目に固定番号を「1.1」等の形で付与します。関連する項目がある場合は、相 互に参照先として項目番号を記載します。また、改正記載要領で記載が定められている事項に該当がない場合はその項目を欠番(項目番号及び項目名を省略)といたします。

(抜粋 : 厚労省 医薬品・医療機器等安全性情報)

【Q】オラビ錠口腔用の付着方法とはがれた時の対処方法は?

【A】

付着方法
(1) 乾いた手でボトルから取り出し、上顎歯肉(犬歯窩)に本剤を付着する
(2) 付着方法は、刻印(L)のない面(曲面)を、上顎歯肉に置き、30秒間上唇の上から指で軽く押しな がら本剤を保持し上顎歯肉に付着する。その後、 数分間は舌で本剤を触らないようにする。
(3) いったん付着したら、徐々に溶解するので、 そのままにする。
(4) 次に本剤を使用する場合には、反対側の歯肉に付着する。その際は、前回の製剤が残っていたら、 取り除いてから使用する。
(5) 口腔内にあるとき、飲食は通常どおり行ってよいが、本剤が歯肉に付着するのを妨げるおそれがある行為(ガムを噛む等)は避ける。
(6 )湿度の影響を受けやすいので、使用の都度キャップをしっかり締める

対処方法
• 6時間以内に剥がれた時 : 元の位置に貼り直す。付着しない場合は新しいものを使用する
• 6時間以内に飲んでしまった時 : コップ一杯の水を飲んでから、一度だけ新しいものを使用できる
• 6時間以上経って剥がれたり、飲んでしまった場合 : 翌日まで新しいものは使用してはいけない。