ラゲブリオ


Warning: Undefined property: WP_Error::$term_id in /home/xs369375/sagasudi.com/public_html/wp-content/themes/xeory-child/archive.php on line 23
 

新型コロナが5類になり 2023年5月8日から薬局で変わること 

  • ラゲブリオカプセル、パキロビッドパック、ゾコーバ錠といった高額の新型コロナ治療薬→公費(2023年9月末)
  • 技術料(調剤料など)や対症療法に使われる薬の費用(解熱鎮痛剤や鎮咳薬など)→患者が負担発生
  • 新型コロナ陽性患者への自宅配達や服薬指導に関する在宅患者緊急訪問薬剤管理指導料これまで通り算定可能。対面指導は500点、家族に対する指導や情報通信機器を利用した指導は200点。※2023年7月31日までは情報通信機器の代わりに電話での指導も算定可能。
  • 薬局で新型コロナ陽性患者に指導→服薬管理指導料は2倍

ラゲブリオが国購入品から一般流通品になって変わった点

 2022年9月16日からラゲブリオが国購入品から一般流通品になった。変更点のまとめを以下に記載する。

  • いわゆる「チェックリスト」が不要となった
  • MSDのラゲブリオ登録センターへの使用実績の登録は不要→製薬会社から在庫などに関する定期的な調査がある
  • 一般流通には外箱やボトルに黒いラインが入った
  • 9月16日以降、国購入分であっても患者に投与することができる
  • 国購入分→保険請求はできない
  • 国購入分は薬局間譲渡は不可であるが、一般流通品は可能

ラゲブリオカプセルの簡潔まとめ

新型コロナウイルスの治療薬であるラゲブリオカプセルが2021年12月24日に厚生労働省から特例承認されました。

ラゲブリオカプセル200mg (成分名 : モルヌピラビル)の適用は新型コロナウイルスのみで、18歳以上を対象に、8Cp分2 (1600mg)を5日間服薬する薬剤です。0号カプセルであり、長径2.17cmと大きく、かつ1回4Cpと服薬数が多いことが特徴です。妊婦に対して禁忌であることも注意が必要です。

ラゲブリオカプセル

  • 8Cp分2 (1600mg)を5日間服薬
  • 包装 : 1瓶 = 40Cp (1人分)室温保存
  • 18歳以上
  • 妊婦又は妊娠している可能性のある女性には禁忌
  • 重症化リスク因子を有する軽症・中等症患者が対象 →下記を参考
  • 発症後、速やかに投与。5日以内。
  • 食事の影響はなし
  • 副作用は「下痢や悪心、嘔吐などの胃腸障害」、「めまい・頭痛」など
  • 腎機能による用量調節は不要

 

「重症化リスク因子を有する等、本剤の投与が必要と考えられる患者」
日本感染症学会の「COVID-19に対する薬物治療の考え方 第11報」2021年12月24日

・61歳以上
・活動性の癌(免疫抑制又は高い死亡率を伴わない除く)
・慢性腎臓病
・慢性閉塞性肺疾患
・肥満 (BMI30kg/m2 以上) 
・重篤な心疾患 (心不全、冠動脈疾患又は心筋症) 
・糖尿病
・ダウン症
・脳神経疾患 (多発性硬化症、ハンチントン病、重症筋無力症等) 
・コントロール不良の HIV感染症及びAIDS#
・肝硬変等の重度の肝臓疾患
・臓器移植、骨髄移植、幹細胞移植後
# ここでのAIDSは免疫抑制された病態 (CD4リンパ球数が200/mm3以下、HIV RNA が100,000copies/mm3以上等)を指す。

MOVe-OUT(002)試験の組み入れ基準における重症化リスク因子

・61歳以上
・活動性のがん (免疫抑制又は高い死亡率を伴わないがんは除く)
・慢性腎臓病
・慢性閉塞性肺疾患
・肥満 (BMI 30 kg/m2 以上)
・重篤な心疾患 (心不全、冠動疾患又は心筋症) 
・糖尿病

「診療の手引き」 (第6.1版) における重症化リスク因子
※妊婦への投与は禁忌のため除く
・65歳以上の高齢
・悪性腫瘍
・慢性閉塞性肺疾患(COPD)
・慢性腎臓病
・2型糖尿病
・高血圧
・脂質異常症
・肥満 (BMI 30 以上 )
・喫煙
・固形臓器移植後の免疫不全

英国でのPANORAMIC試験の組み入れ基準における重症化リスク因子

・慢性呼吸器疾患(慢性閉塞性疾患 (COPD) 、嚢胞性線維症、喘息を含み、少なくとも毎日予防薬や緩和薬を使用する必要がある。) 
・慢性的な心臓または血管の病気
・慢性腎臓病
・慢性的な肝疾患
・慢性神経疾患  (認知症、脳卒中、てんかんを含む) 
・重度の学習障害
・ダウン症
・糖尿病  (I型またはII型)
・免疫抑制 : 一次性 (例 遺伝子変異による遺伝性免疫疾患、 常は出生時に発症し小児期に診断される) または疾患や治療による二次性 (例 鎌状赤血球、 HIV、癌、化学療法) 
・固形臓器、骨髄、幹細胞の移植後
・病的な肥満 (BMI>35) 
・重度の精神疾患
・ケアホーム居住者 
・臨床医または看護師が 臨床的に脆弱と判断した場合