副作用

 

【NEWS】カナグル錠の下肢切断に関する添付文書追記

**海外で行われた脳・心血管疾患の既往又は高いリスクを有する,血糖コントロール不良な2型糖尿病患者を対象とした大規模臨床試験において,カナグリフロジンとして100又は300mgを1日1回投与された患者では,プラセボを投与された患者よりも,下肢切断の発現頻度が有意に高かった(ハザード比:1.97,95%信頼区間1.41-2.75)との報告がある1)
(本剤の承認用法・用量は100mg/日である.)

(カナグル添付文書 第8版)

http://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ph/PDF/400315_3969022F1029_1_11.pdf

大規模臨床試験結果 (CANVAS Program)
心血管や腎機能低下のリスクを軽減する。
下肢切断リスクは増加する。
(The New England Journal of Medicine : 377 (7) : 644-657)

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【NEWS】ゾフルーザ錠の副作用は?医療従事者向け

【コメント】現時点 (2018年3月14日) ではゾフルーザに関する情報はまだまだ少ない。

成人及び12 歳以上の小児を対象とした臨床試験における安全性評価対象例910 例中,臨床検査値の異常変動を含む副作用は49例(5.4%)に認められた。主なものは,下痢12 例(1.3%),ALT(GPT)増加8 例(0.9%)であった。(承認時)12 歳未満の小児を対象とした臨床試験における安全性評価対象例1 0 5 例中, 臨床検査値の異常変動を含む副作用は4 例(3.8%)に認められた。主なものは,下痢2 例(1.9%)であった。(承認時)

添付文書 ゾフルーザ錠 第1版 https://www.shionogi.co.jp/med/download.php?h=3a3953c0ec362bd48efd95392a72d997

 

RMPが公開されたので、副作用について以下にまとめた。

・臨床試験においては転落などの事故に至るおそれのある異常行動は認められなかった。しかし他の抗インフルエンザウイルス薬と同様に注意する必要がある。

 

因果関係は不明であるものの,抗インフルエンザウイルス薬投薬後に異常行動等の精神・神経症状を発現した例が報告されている。小児・未成年者については,異常行動による転落等の万が一の事故を防止するための予防的な対応として,本剤による治療が開始された後は,①異常行動の発現のおそれがあること,②自宅において療養を行う場合,少なくとも2 日間,保護者等は小児・未成年者が一人にならないよう配慮することについて患者・家族に対し説明を行うこと。なお,インフルエンザ脳症等によっても,同様の症状があらわれるとの報告があるので,上記と同様の説明を行うこと。

(ゾフルーザ錠 添付文書 第1版より)

・肝機能障害

臨床試験では肝機能障害の発現リスクについては明確ではないが、非臨床試験および第1相試験における関連事象の発現状況を考慮し、重要な潜在的リスクとなる。

 

RMP

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【Q】NSAIDs による浮腫の副作用は?各薬剤における頻度の違いは?

【A】NSAIDsの副作用として血管性浮腫腎障害による浮腫が考えられる。

・血管性浮腫

血管性浮腫はCOX-1の阻害を介した機序によって発症するため、COX-2阻害薬 (セレコックス錠、ハイペン錠など)  で血管性浮腫が起こる頻度は低いと考えられる。血管性浮腫は服薬後、半日以内に蕁麻疹やまぶた、唇、顔、口内の腫れが起き、数日持続する場合がある。

・腎障害による浮腫

腎臓にはCOX-1とCOX-2の両方が存在している。そのため、COX-2阻害薬と従来のNSAIDSにおける腎障害の副作用の発生頻度に有意な差はない。

(参考 : 日本内科学会雑誌 Vol. 100 : 10)

 

以下、各薬剤の浮腫の頻度

ハイペン錠 0.1から5%未満

セレコックス錠  0.1から1%未満

ボルタレン錠  0.1から5%未満

ロキソニン錠   0.1から1%未満

(参考 : 各添付文書より)

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【Q】ロキソニン錠やロルカム錠などNSAIDsの副作用に眠気があるか?

【A】NSAIDsの作用機序から眠気が発現することがある。

プロスタグランジン (PG) の合成を抑制することにより、鎮静作用・抗炎症作用・解熱作用を示す。PGD2は睡眠誘発、PGE2は覚醒作用に関わっている。そのため、NSAIDsを服薬するとそのバランスが崩れ、眠気を引き起こす可能性がある。

ロルカム錠

承認時副作用報告 2017例中 眠気2例、傾眠1例

(インタビューフォーム 改訂第15版)

http://medical.taishotoyama.co.jp/data/if/pdf/lc.pdf

ロキソニン錠
13486例中 浮遊感1例、眠気14例、ぼんやり1例

(インタビューフォーム 第9版)

https://www.medicallibrary-dsc.info/di/loxonin_tablets_60mg/pdf/if_lox1_1604_09.pdf

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【Q】プラビックス (クロピドグレル) の副作用である下痢の作用機序は?

【A】プラビックスの作用の一つであるCOX-1阻害により胃でのPG合成が阻害される。それにより、胃酸分泌亢進、胃粘膜血流低下、胃粘液分泌低下などの防御因子が低下し、副作用として下痢となる可能性がある。5448例中4例と頻度は低い。

(参考 : プラビックス 医薬品インタビューフォーム 第18版)

https://e-mr.sanofi.co.jp/-/media/EMS/Conditions/eMR/di/interview/plavix.pdf

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【Q】PPIによる下痢の副作用は?機序は?

【A】PPIによる膠原性大腸炎 (collagenous colitis : CC) が考えられる。PPIを中止することで下痢が消失したという症例報告もある。以下参考。

・CC‥慢性水溶性下痢の原因であり、大腸内視鏡所見がほぼ正常で病理学的に特徴的な炎症所見を呈する疾患。大腸生検にて粘膜上皮直下に10μm以上のcollagen bandの形成と炎症細胞湿潤を認める。CCの要因については解明されていない。原因薬としてはNSAIDsやPPIやSSRIなどが考えられる。

・PPIがCCを発症させる機序は大腸上皮細胞のプロトンポンプを阻害することによって大腸粘膜分泌の組成やpHが変化し、粘膜局所の免疫反応が誘導補強され、炎症や組織修復性の膠原線維が沈着する。

・2009年時点で日本での報告は182例で男女比は50 : 132, 平均年齢は69.9歳、ランソプラゾール服用例93例 (内服期間は3日から2年) 。ランソプラゾール中止による症状軽快は90.4%と高値。

・ラベプラゾールなどの他のPPIでも報告あり。

・ランソプラゾールを中止すると下痢が消失したという症例報告がある。
Collagenous colitisを発症した腹膜透析患者の1例
当院でみられたcollagenous colitis7例の臨床的検討 (三菱京都病院)

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