【Q】フロリードゲル経口用2%の入力方法は?(薬局)

「フロリードゲル経口用2%」は、内用薬である。

そのため、薬局のレセプトコンピューターには外用薬ではなく、内用薬として入力する必要がある。

例 : フロリードゲル経口用2%  10g 分4 (毎食後および就寝前)

保険請求の際は内用薬として請求を行う。

用法及び用量〈口腔カンジダ症〉
通常、成人にはミコナゾールとして1日200〜400mg (ミコナゾールゲル10〜20g) を4回 (毎食後および就寝前) に分け、 口腔内にまんべんなく塗布する。なお、病巣が広範囲に存在する場合には、口腔内にできるだけ長く含んだ後、嚥下する。

〈食道カンジダ症〉
通常、成人にはミコナゾールとして1日200〜400mg (ミコナゾールゲル10〜20g) を4回 (毎食後および就寝前) に分け、 口腔内に含んだ後、少量ずつ嚥下する。
(添付文書 : フロリードゲル経口用2%)

【Q】ツイミーグとは?簡潔なまとめ

  • 適用 : 2型糖尿病
  • 1回1000mg 1日2回 (朝夕) 食事によらず服薬可能
  • 規格500mgのみ
  • 成分 : イメグリミン塩酸塩
  • 錠剤が大きい(メトホルミン500mg程度)
  • メトホルミンと作用機序の一部が共通している
  • メトホルミンと比較して、乳酸アシドーシスのリスクが少ないと考えられる
  • 低血糖リスクは他の薬剤と比較して低い
  • 新しいTetrahydrotriazine構造を有する
  • グルコース濃度依存的なインスリン分泌を促す膵作用と肝臓・骨格筋での糖代謝を改善する膵外作用 (糖新生抑制・糖取り込み能改善)
  • NAMPT(NAD合成酵素)とミトコンドリアへの作用を介する
  • ミトコンドリアを介した各種作用(詳細は不明)により、インスリン分泌(細胞内Ca増加、β細胞保護)+糖代謝改善(糖取り込み能改善、糖新生抑制)
  • 他の血糖効果薬との併用は可能
  • 主な副作用 : 悪心、下痢、便秘などの消化器症状
  • 1包化可能((3ヶ月安定)、粉砕可能(3ヶ月安定)

まとめ
2型糖尿病に使用される。錠剤が大きい。成分と薬効はまったくの新規であるが、メトホルミンとやや似ている部分がある。メトホルミンによる乳酸アシドーシスのリスクが低い。

【Q】オルメサルタン錠とメトホルミン錠を1包化するとメトホルミンが変色する理由は?

【A】「オルメサルタンのDMDO基から生成されるジアセチル(揮発成分)」「メトホルミンのグアニジノ基」が高温下かつ水分で反応し、黄赤色や黄赤色などの縮合体を生成することが考えられる。

本剤とオルメサルタン メドキソミル等のDMDO基を有する製剤との一包化にともなう変色の明確な発生機序は不明であるが、メトホルミン製剤の変色は、DMDO 基から生成すると考え られる「ジアセチル(揮発成分)」とメトホルミン製剤の「グアニジノ基」が反応する配合変化であ ることが推察されている。さらに、加速条件(40°C 75% RH)下でのメトホルミンの「グアニジ ノ基」と DMDO 基から生成される「ジアセチル」の反応は、「グアニジノ基」と「ジアセチル」のみ では進行しないため、高温下で適当な水分に加えて反応するための「場」の存在が必要であると 推察している報告がある。
嶋田 光男 他:診療と新薬 (44), 875, 2007
(イニシンク配合錠 インタビューフォーム)

【Q】ツイミーグ錠 (イメグリミン) は1包化可能か ?

【A】以下の理由から、ツイミーグ錠500mgは1包化可能と考えられる。

無包装状態の安定性
・50°C  (密栓・褐色ガラス瓶)の条件で3ヶ月後、変化なし
・25°C・75%RH (開栓・褐色ガラス瓶)の条件で3ヶ月後、変化なし
・25°C・1000lx の合計120万lx・hrの条件で変化なし
(ツイミーグ錠  インタビューフォーム)

  • ツイミーグ錠 (イメグリミン) とオルメサルタンOD錠との1包化での安定性も問題なし。
  • メトホルミン錠とオルメテックOD錠を1包化することにより、メトホルミン錠が黄赤色や変色に変色する。

【Q】低用量規格のリクシアナ(エドキサバン)15mgの対象者は?

【A】リクシアナ(エドキサバン)の低用量規格であるリクシアナ15mgは「高齢心房細動」、「出血性素因」、「別規格や同効薬は出血リスク」がある患者に対して使用できる。

1. 高齢心房細動 (80歳以上を目安)

2. 出血性素因が一つ以上有する
・頭蓋内、眼内、消化管等重要器官での出血の既往
・体重45kg以下
・Ccrが15以上30未満
・NSAIDsの常用
・抗血小板剤の使用

3. 通常容量または他の経口抗凝固剤の承認用量では出血リスクのため投与できない。

以上の1、2、3を満たし、治療上の有益性と出血リスクを考慮した上でリクシアナ15mgの使用を考慮する。

【Q】パルスオキシメータは薬局で販売可能か?

【A】パルスオキシメータを販売するには「高度管理医療機器等販売業・貸与業の許可」が必要である。

パルスオキシメータはクラスIIに分類される「管理医療機器」に分類されているが、 「特定保守管理医療機器」となっている。「管理医療機器」であっても「特定保守管理医療機器」に指定されている場合、販売には「高度管理医療機器等販売業・貸与業の許可」が必要となる。

特定保守管理医療機器とは
医療機器のうち、保守点検、修理その他の管理に専門的な知識及び技能を必要とすることからその適正な管理が行わなければ疾病の診断、治療又は予防に重大な影響を与えるおそれがあるものとして、厚生労働大臣が薬事・食品衛生審議会の意見を聴いて指定するものをいう。

・特定保守管理医療機器はクラス分類には関わらないため、クラスI〜Ⅳまで該当するものがある。

・通常は管理医療機器であれば、薬局で販売可能である。(薬局は特段の申し出をしていない限り届出をしているとみなされるため)

(参考 : 令和3年度医療機器販売業等の営業所管理者 医療機器修理業の責任技術者 継続研修テキスト 監修 公益社団法人 日本薬剤師会)

【Q】ツイミーグ錠の処方日数の投与制限は?

【A】ツイミーグ錠500mgは新医薬品の処方日数制限により2022年8月末日までは1回14日分が限度である。2022年9月1日から長期投与可能である。薬価基準収載年月は2021年8月12日である。

保険給付上の注意
本剤は新医薬品であるため、厚生労働省告示第97号(平成20年3月19日付)に基づき、令和4年8月末日まで、投薬は1回14日分を限度とされている。(ツイミーグ錠500mg 添付文書)

効能又は効果
2型糖尿病

用法及び用量
通常、成人にはイメグリミン塩酸塩として1回1000mgを1日2回朝、夕に経口投与する。

【Q】ジクトルテープの処方日数の投与制限は?

【A】ジクトルテープ75mgは新医薬品の処方日数制限により2022年5月末日までは1回14日分が限度である。→Max量は1日3枚までであるため、1回の処方で42枚までとなる。
2022年6月1日から長期投与可能である。
薬価基準収載年月は2021年5月19日である。

保険給付上の注意
本剤は新医薬品であるため、厚生労働省告示第107号(平成18年3月6日付)に基づき、2022年5月末日までは、投薬は1回14日分を限度とされている。 (ジクトルテープ75mg 添付文書)

効能又は効果
各種がんにおける鎮痛

用法及び用量
通常、成人に対し、1日1回、2枚(ジクロフェナクナトリウムとして150mg)を胸部、腹部、上腕部、背部、腰部又は大腿部に貼付し、1日(約24時間)毎に貼り替える。なお、症状や状態により1日3枚(ジクロフェナクナトリウムとして225mg)に増量できる。

【Q】ペマジール錠の処方日数の投与制限は?

【A】ペマジール錠4.5mgは新医薬品の処方日数制限により2022年5月末日までは1回14日分が限度である。2022年6月1日から長期投与可能である。
薬価基準収載年月は2021年5月19日である。

保険給付上の注意
本剤は新医薬品であるため、厚生労働省告示第97号(平成20年3月19日付)に基づき、2022年5月末日までは、投薬期間は1回14日分を限度とされています。(ペマジール錠4.5mg 添付文書)

効能又は効果
がん化学療法後に増悪したFGFR2融合遺伝子陽性の治癒切除不能な胆道癌

用法及び用量
通常、成人には、ペミガチニブとして1日1回13.5mgを14日間経口投与した後、7日間休薬する。これを1サイクルとして投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。

【Q】ヴァイトラックビカプセルの処方日数の投与制限は?

【A】ヴァイトラックビカプセル25mg・100mgは新医薬品の処方日数制限により2022年5月末日までは1回14日分が限度である。2022年6月1日から長期投与可能である。

薬価基準収載年月は2021年5月19日である。

保険給付上の注意
本剤は新医薬品であるため、厚生労働省告示第107号(平成18年3月6日付)に基づき、2022年5月末日までは、 投薬は1回14日分を限度とされています。
(ヴァイトラックビカプセル25mg・100mg 添付文書)

効能又は効果
NTRK融合遺伝子陽性の進行・再発の固形癌