【Q】エナジア吸入用カプセルの処方日数の投与制限は?

【A】エナジア吸入用カプセル中用量, 高用量は新医薬品の処方日数制限により2021年8月末日までは1回14日分が限度である。2021年9月1日から長期投与可能である。

1日1回1カプセルのため、14カプセルが1回の最大処方数となる。

販売開始は2020年8月である。

本剤は新医薬品であるため、厚生労働省告示第97号(平成20年3月19日付)に基づき、2021年8月末日までは、投与期間は1回14日分を限度とされています。(エナジア吸入用カプセル中用量, 高用量 添付文書)

【Q】アテキュラ吸入用カプセルの処方日数の投与制限は?

【A】アテキュラ吸入用カプセル低用量, 中用量, 高用量は新医薬品の処方日数制限により2021年8月末日までは1回14日分が限度である。2021年9月1日から長期投与可能である。

販売開始は2020年8月である。

本剤は新医薬品であるため、厚生労働省告示第97号(平成20年3月19日付)に基づき、2021年8月末日までは、投与期間は1回14日分を限度とされています。(アテキュラ吸入用カプセル低用量, 中用量, 高用量 添付文書)

【Q】バフセオ錠の処方日数の投与制限は?

【A】バフセオ錠150mg, 300mgは新医薬品の処方日数制限により2021年8月末日までは1回14日分が限度である。2021年9月1日から長期投与可能である。

販売開始は2020年8月である。

本剤は新医薬品であるため、厚生労働省告示第97号(平成20年3月19日付)に基づき、2021年8月末日までは、1回14日分を限度として投薬すること。(バフセオ錠150mg, 300mg 添付文書)

【Q】ダーブロック錠の処方日数の投与制限は?

【A】ダーブロック錠1mg, 2mg, 4mg, 6mgは新医薬品の処方日数制限により2021年8月末日までは1回14日分が限度である。2021年9月1日から長期投与可能である。

販売開始は2020年8月である。

本剤は新医薬品であるため、厚生労働省告示第107号(平成18年3月6日付) に基づき、令和3年8月末日までは、1回14日分を超える投薬は認められて いない。(ダーブロック錠1mg, 2mg, 4mg, 6mg 添付文書)

【Q】オンジェンティス錠の処方日数の投与制限は?

【A】オンジェンティス錠は新医薬品の処方日数制限により2021年8月末日までは1回14日分が限度である。2021年9月1日から長期投与可能である。

薬価収載は2020年8月である。

本剤は新医薬品であるため、厚生労働省告示第97号(平成20年3月19日付)に基づき、2021年8月末日までは、投薬は1回14日分を限度とされています。(オンジェンティス錠25mg 添付文書)

【Q】バクスミー点鼻粉末剤とは?簡潔に

  • 成分 : グルカゴン
  • 低血糖時の救急処置に使用
  • 家族など第三者が意識レベルの低下した重度低血糖患者などに対して使用できる(重症低血糖 ‥回復に他者の援助を必要とする低血糖)
  • これまではグルカゴン注射のみであり、これに変わる簡便な点鼻薬
  • 点鼻であるため意識レベルが低下した患者にも使用可能
  • 1回使い切り点鼻薬
  • 室温保存可能
  • 副作用 : 10%以上→悪心、嘔吐、頭痛 , 1〜10%未満→流涙増加、眼そう痒症など
  • 試し打ちはできない、注入ボタンを一回押切り
  • 飢餓状態、副腎機能低下症、頻発 する低血糖、一部糖原病、肝硬変、アルコール性低血糖の場合には、血糖上昇効果はみられない
  • 鼻閉の患者においても薬効の低下はみられない。
    (感冒に伴う鼻閉及び/又は鼻汁を有する男性及び女性を対象とした試験‥ 本剤3 mgを経鼻投 与したときの薬物動態及び薬力学に感冒症状及び鼻炎薬併用の影響はみられなかった。)
  • 本製剤を1回2瓶以上処方する場合は、複数必要と判断した理由を診療報酬明細書の摘 要欄に記載すること。(令和2年8月25日付け保医発0825第1号厚生労働省保険局医療課 長通知)

【NEWS】リンゼス錠 包装変更

2020年3月、リンゼス錠0.25mgは小型化錠が承認された。それに伴い、SP包装からPTP包装へ変更となった。

直径 9.6mm→6.6mm
厚さ 4.5mm→3.1mm
重量 340mg→115mg

これまでは錠剤が大きかったため、SP包装になっていたと考えられる。

粉砕・1包化可否について

過酷試験
【湿度 25°C、75%RH (暗所)、シャーレ 】
1 日後に類縁物質及び水分で 規格を逸脱する顕著な増加を 認め、7 日後では溶出性及び定 量において規格内での変化を 認めた。

→以前と同様に、製剤変更後も粉砕や一包化は避けた方が望ましいと考えられる。

【まとめ】バフセオ錠とは?簡潔に

  • 腎性貧血治療薬
  • 作用機序 HIF-PH(低酸素誘導因子プロリン水酸化酵素)阻害薬  
  • 開始用量 300mg/日. 1日1回. 増量の幅は150mg. 増量の間隔は4週間以上 max600mg/日
  • ヘモグロビン濃度を4週に1回確認 Hbが安定するまでは2週に1回確認
  • 併用注意 : 多価陽イオンを含有する経口薬剤(Ca,Fe,Mg,Al) →キレート形成のため。2時間以上あける。
  • 併用注意 : ロスバスタチン 、シンバスタチン 、アトルバスタチン、サラゾスルファピリジン→バフセオ錠のBCRP阻害作用 により、これらの薬剤の血漿中濃度が上昇する
  • フロセミド、メトトレキセート→バフセオ錠のOAT3 阻害作用により、 これらの薬剤の血漿中濃度が上昇す る
  • 副作用 : 血栓塞栓症, 高血圧, 下痢, 悪心
  • 薬価150mg ‥ 213.5円/錠  300mg ‥ 376.2円/錠
  • 類似薬 注射剤 ネスプ(ダルボエチン アルファ)、ミルセラ(エポエチン ベータ ぺゴル) 

【まとめ】ダーブロック錠とは?簡潔に

  • 腎性貧血治療薬
  • 腎性貧血‥CKD(慢性腎臓病)の合併症。腎臓で十分量のエリスロポエチンが産生されないため貧血が起こる。
  • これまでは注射製剤エリスロポエチンしかなかったのが、経口剤で治療が可能となる。
  • 赤血球造血刺激因子製剤 (注射製剤エリスロポエチン) で未治療であれば、Hb濃度により、開始用量が異なる
  • 注射製剤エリスロポエチンから切り替える場合、1回4mg開始用量 1日1回 max24mgまで
  • 未治療の場合、ヘモグロビン濃度 9.0g/dL未満 4mg開始用量   9.0g/dL以上2mg開始用量 
  • ヘモグロビン濃度を4週に1回確認 Hbが安定するまでは2週に1回確認
  • 作用機序 HIF-PH(低酸素誘導因子プロリン水酸化酵素)阻害薬  
  • HIF経路の活性化→エリスロポエチン遺伝子の転写促進→赤血球産生の促進
  • 規格 1mg, 2mg, 4mg, 6mg
  • 薬価 1mg 105.4円/錠      2mg 185.8円/錠 4mg 327.4円/錠 6mg 456.1円/錠
  • 造血には鉄が必要であるため、鉄欠乏時には鉄剤投与が必要
  • 副作用 血圧上昇に注意。警告として血栓塞栓症が挙げられている。
  • 類似薬 注射‥ネスプ(ダルボエチン アルファ)、ミルセラ(エポエチン ベータ ぺゴル)   経口エベレンゾ‥HIF-PH阻害剤
  • 1mg製剤‥灰色 2mg‥黄色 4mg‥白色 6mg 赤白色
    大きさ 1mg=2mg=4mg (バイアスピリン くらいの大きさ) < 6mg