【Q】チラージン末とは?発売中止

【A】チラージン錠などと異なり、チラージン末はT3、T4の含有量割合が明確に決まっているものではない。現在は発売停止されている。(2014年10月にあすか製薬より通達あり)。

チラージン錠はT4製剤である。T4は甲状腺で作られる。T3は約20%が甲状腺で作られるが、大部分はT4から変換される。T4 製剤は効力が一定であり、服用後の血中T4、T3 濃度が比較的一定である点から、甲状腺ホルモン補充療法時の第一選択薬として用いられている。半減期が長いため1 日1 回の投与により常に安定した血中濃度を保つことができる。

【NEWS】オセルタミビルカプセル・DS「サワイ」発売

【内容】2018年9月5日、タミフルの後発品であるオセルタミビルDS3%「サワイ」、オセルタミビルカプセル「サワイ」が発売となった。

・オセルタミビルDS3%「サワイ」の味はフルーツミックス様芳香のドライシロップである。先発品のタミフルDSは苦味があり、小児の服薬に難儀する例も多々あった。

・オセルタミビルDS3%「サワイ」は有効成分オセルタミビルリン酸塩を含む造立物を甘味料や香料と共に多孔性乳糖と混合することで、多孔部分に造粒物などが捕捉され、苦味が軽減される設計。

・タミフルカプセルは長径17.8mmの2号カプセルであったが、オセルタミビルカプセル「サワイ」は長径16mmの3号カプセルに小型化された。

・適応は先発品と同じで「A型又はB型インフルエンザウイルス感染症及びその予防」。

薬価は先発品のちょうど半額。(2018年9月時点)

  • タミフルドライシロップ3%  200.20円 / g
  • オセルタミビルDS3%「サワイ」100.10円 / g
  • タミフルカプセル75  272.00円 / Cp
  • オセルタミビルカプセル「サワイ」136.00円 / Cp

【NEWS】ランソプラゾールOD錠 AG発売 武田テバ

【内容】2018年9月にタケプロンOD錠の後発品であるAG錠が発売された。先発品であるタケプロンOD錠の武田薬品系列の武田テバからの発売である。

現在、タケプロンOD錠の後発品は多くの会社から発売されているが、今回はAGとして初めての発売となった。

また、AGであるため先発品と原薬、添加剤、製造方法、錠剤の製造場所および製剤上の特徴、効能効果が同じである。

ランソプラゾールOD錠15mg「テバ」、30mg「テバ」は現在発売中であり、ランソプラゾールOD錠15mg「武田テバ」、30mg「武田テバ」と混合しないよう注意が必要。

薬価は他の薬剤と同等で

ランソプラゾールOD錠15mg「武田テバ」26.40

ランソプラゾールOD錠30mg「武田テバ」 46.50

である。

 

【NEWS】ディレグラ配合錠の添付文書改訂と投与制限

【内容】2018年8月にディレグラ配合錠の使用上の注意が改訂された。(添付文書の改訂)

承認前の臨床試験における投与期間が2週間までであったため、これまでの添付文書には「2週間を超える投与に関する有効性や安全性は検討されていない」と記載されていた。市販後調査において2週間を超える安全性及び有効性データが得られたため、今回の添付文書改訂となった。記載内容の変更は以下の通りである。
これまでは2週間を超えての処方は保険審査で査定されていたが、使用上の注意改訂後は不明である。

 

改定前
2.重要な基本的注意

⑴ 本剤の使用は鼻閉症状が強い期間のみの最小限の期間にとどめ、鼻閉症状の緩解がみられた場合には、速やかに抗ヒスタミン剤単独療法等への切り替えを考慮すること。[本剤を 2 週間を超えて投与したときの有効性及び安全性は検討されていない。【 臨床成績 】の項参照]。

 

改訂後
2.重要な基本的注意

⑴ 本剤の使用は鼻閉症状が強い期間のみの最小限の期間にとどめ、鼻閉症状の緩解がみられた場合には、速やかに抗ヒスタミン剤単独療法等への切り替えを考慮すること。[本剤を 2 週間を超えて投与したときの有効性及び安全性は臨床試験では検討されていない(【 臨床成績 】の項参照)。2 週を超えて投与する場合には患者の症状を確認しながら投与すること。]

【NEWS】アダラートL錠20mg 供給停止 2018年8月

【内容】2018年8月にアダラートL錠20mgのすべての包装が供給停止となった。海外工場での生産が遅延していることが原因とのこと。再開時期は未定である。後発品への切り替えが必要と思われる。

なお、アダラートL錠10mgの供給停止はなく、通常どおり供給可能である。