【A】錠剤を粉砕後には粉砕機や乳棒・乳鉢、分包機に残渣が付着し、重量がロスすることが考えられる。重量ロスは粉砕する錠数と錠剤の大きさなどに依存すると報告されている。以下の記載の通り、錠数が少ないと30%ロスすることもあるが、20錠以上であれば5%程度のロスとなる。粉砕時に重量がロスすることも考慮し、簡易懸濁法など適切な提案も必要と考えられる。
・重量ロス率は粉砕する錠剤数が少ないほど大きくなる。 (例 : 2錠だと30%ロスするが、20錠であれば5%程度)
・また、該当錠剤の重量が小さいほど重量ロス率は高くなる。(例 : 錠剤の大き いバクタ錠はロス率は低い)
(参考 : 病院薬学, Vol17, No.5, 1991)
・重量ロス率は粉砕する錠剤数が少ないほど、また、錠剤の重量が小さいほど大きい結果となった。
・乳鉢・乳棒による粉砕と粉砕機による重量ロス率の違いは、薬剤の付着性によって異なる。
・錠剤が少ない場合は結晶乳糖を入れると重量ロス率が改善される。
・錠数が少ない (2錠)と、30%ロスすることもある。
・20錠以上であれば、重量ロス率は約5%程度である。
(病院薬学, Vol17, No.5, 1991)
重量ロス率の例
プレドニゾロン錠
・2錠粉砕 陶器製乳鉢→約18%、錠剤粉砕機→約25%
・5錠粉砕 陶器製乳鉢→約10%、錠剤粉砕機→約15%
・10錠粉砕 陶器製乳鉢→約5%、錠剤粉砕機→約9%
・20錠粉砕 陶器製乳鉢→約7%、錠剤粉砕機→約7%ハルシオン錠
・2錠粉砕 陶器製乳鉢→約30%、 錠剤粉砕機→約20%
・5錠粉砕 陶器製乳鉢→約12%、 錠剤粉砕機→約8%
・10錠粉砕 陶器製乳鉢→約7%、 錠剤粉砕機→約5%
・20錠粉砕 陶器製乳鉢→約5%、 錠剤粉砕機→約4%バクタ錠
・2錠粉砕 陶器製乳鉢→約10%、 錠剤粉砕機→約8%
・5錠粉砕 陶器製乳鉢→約5%、 錠剤粉砕機→約5%
・10錠粉砕 陶器製乳鉢→約3%、 錠剤粉砕機→約3%
・20錠粉砕 陶器製乳鉢→約3%、 錠剤粉砕機→約3%※1991年の論文であり、製剤規格の記載はない
(病院薬学, Vol17, No.5, 1991)