2018年10月にスタチン製剤とフィブラート系薬剤の原則併用禁忌が解除された。これまでは横紋筋融解症の発現が危惧されていたため、スタチン製剤とフィブラート系薬剤は原則併用禁忌となっていた。以下の下線部が変更点である。
重要な基本的注意
腎機能に関する臨床検査値に異常が認められる患者に、本剤とフィブラート系薬剤を併用する場合には、治療上やむを得ないと判断される場合にのみ併用すること。急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症があらわれやすい。やむを得ず併用する場合には、定期的に腎機能検査等を実施し、自覚症状(筋肉痛、脱力感)の発現、CK(CPK)上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇並びに血清クレアチニン上昇等の腎機能の悪化を認めた場合は直ちに投与を中止すること。併用注意
(併用に注意すること)
薬剤名等 フィブラート系薬剤 ベザフィブラート等 臨床症状・措置方法 フェノフィブラートとの併用においては、いずれの薬剤の血中濃度にも影響はみられていない。しかし一般に、HMG-CoA還元酵素阻害剤との併用で、筋肉痛、脱力感、CK(CPK)上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とし、急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症があらわれやすい。機序・危険因子
両剤共に横紋筋融解症の報告がある。
危険因子:腎機能に関する臨床検査値に異常が認められる患者
以下は、今回改訂された薬剤。
スタチン製剤
メバロチン細粒0.5%,1%,錠5,10
プラバスタチンNa錠5mg,10mg
リバロ錠1mg,2mg,4mg,OD錠1mg,2mg,4mg
ピタバスタチンCa錠1mg,2mg,4mg,・OD錠1mg,2mg,4mg
リピトール錠5mg,10mg
アトルバスタチン錠5mg,10mg
クレストール錠2.5mg,5mg,OD錠2.5mg,5mg
ロスバスタチン錠2.5mg,5mg,OD錠2.5mg,5mg
リポバス錠5,10,20
シンバスタチン錠5mg,10mg,20mg
ローコール錠10mg,20mg,30mg
フルバスタチン錠10mg,20mg,30mg
カデュエット配合錠1番,2番,3番,4番
アマルエット配合錠1番,2番,3番,4番
アトーゼット配合錠LD,HD
フィブラート系
クロフィブラートカプセル250mg「ツルハラ」
パルモディア錠0.1mg
トライコア錠53.3mg,80mg
ベザトールSR錠100mg,200mg
リピディル錠53.3mg,80mg
リポクリン錠200
ベザトールSR錠100mg,200mg
ベザフィブラートSR錠100mg,200mg「サワイ」