【A】当該患者がアログリプチンもしくはメトホルミンのどちらかを服薬していれば切り替え可能と考えられる。用法に関する指定はないため、メトホルミンの服薬タイミングが数回であったとしても切り替えが可能と考えられる。
以下、イニシンク配合錠の添付文書 (第5版) より抜粋。
1) 既にアログリプチン安息香酸塩(アログリプチンとして1 日25㎎)及びメトホルミン塩酸塩(メトホルミン塩酸塩として1 日500㎎)を併用し状態が安定している場合
2) アログリプチン安息香酸塩(アログリプチンとして1 日25㎎)単剤の治療により効果不十分な場合
3) メトホルミン塩酸塩(メトホルミン塩酸塩として1 日500㎎)単剤の治療により効果不十分な場合
⑶ 本剤投与中において、本剤の投与がアログリプチン安息香
酸塩及びメトホルミン塩酸塩の各単剤の併用よりも適切であるか慎重に判断すること。
http://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ph/PDF/400256_3969105F1023_1_05.pdf
【A】2017年12月1日から長期投与可能である。
【A】薬価収載が2016年11月であるため、2017年12月から長期処方可能である。
【コメント】既存の成分から構成された配合錠であるが、メトホルミンの用法 (1日2〜3回) とイニシンク錠 (1日1回) と用法が異なっているため、新薬投与制限が課せられている。なお、エクアとメトホルミンの配合錠であるエクメット錠は新薬投与制限は特にない。
(イニシンク配合錠 添付文書 第3版)
https://www.takedamed.com/mcm/medicine/download.jsp?id=1211&type=ATTACHMENT_DOCUMENT
【A】粉砕可能と考えられる。
粉砕後、温度25℃ 湿度75% の条件下で100日後まで外観・含量・溶出性に問題なし。
※高温で類縁物質の増加が認められた
※ネシーナ (アログリプチン安息香酸塩)に苦味があるため、苦味が増加する可能性がある
※粉砕での使用は適用外の使用となるため、メーカーは推奨していない
(参考 : 武田薬品工業株式会社 薬相談室への問い合わせより)