プラビックス

 

【Q】プラビックス錠の粉砕の可否は?

【A】粉砕後、服薬が2ヶ月以内であれば可能と考えられる。

粉砕後、30℃・75%RH、遮光、シャーレ解放、2ヶ月間の条件で、性状や外観に変化はなく、含量はほとんど低下しなかった。

2ヶ月後、プラビックス錠25mgで類縁物質が規格の上限を超え、プラビックス錠75mgでは規格の上限付近であった。

強い刺激性があるため注意が必要である。
(参照 : 錠剤・カプセル剤粉砕ハンドブック 第7版)

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【Q】クロピドグレルの胃腸障害にH2遮断薬は有効か?ガスターなど

【A】以下の報告から、クロピドグレルの胃腸障害にH2遮断薬が有効である可能性が低く、PPIの投与が望ましいと考えられる。臨床現場での判断となる。

 

クロピドグレルの単独投与で上部消化管出血のリスクは増加する。H2ブロッカーの併用投与では上部消化管出血のリスクは減少しないが、PPIの併用投与により減少すると報告がある。

UEffect of antisecretory drugs and nitrates on the risk of ulcer bleeding associated with nonsteroidal anti-inflammatory drugs, antiplatelet agents, and anticoagulants. Am J Gastroenterol 2007;102: 507-15.

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17338735

 

低用量アスピリンが投与された日本人患者に対してはPPI投与によって胃十二指腸潰瘍およびびらんの両方のリスクが低かった (オッズ比1.83 (1.18 – 2.88 p = 0.00082)) 。しかし、H2ブロッカーを投与された患者は、びらんのリスクは低下したが、胃十二指腸潰瘍リスクは低下しなかったと報告がある。(MAGIC STUDY)

Risk factor profiles, drug usage, and prevalence of aspirin-associated gastroduodenal injuries among high-risk cardiovascular Japanese patients: the results from the MAGIC study. J Gastroenterol. 2014 May;49(5):814-24

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23754512

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【Q】プラビックス (クロピドグレル) とPPIの併用は?

【A】プラビックス (クロピドグレル) は上部消化管出血のリスクがあるため、PPI (プロトンポンプ阻害薬) などの併用が推奨される。しかし、クロピドグレルはCYP2C19により代謝されて活性化するため、PPIとの相互作用 (CYP2C19) によりクロピドグレルの作用が減弱する可能性がある。

そのため、PPIとの併用については臨床現場での判断となる。

 

以下詳細を記載する。

・クロピドグレルはCYP2C19で代謝される。CYP2C19を阻害するオメプラゾールとは併用注意となっている。 (プラビックス 添付文書より)

・FDA (アメリカ食品医薬品局) もクロピドグレルとオメプラゾールの併用回避を推奨している。

・クロピドグレルとオメプラゾールを併用しても心血管イベントは有意な差がなく、上部消化管出血を有意に低下させたと報告がある。(N Engl J Med)  (https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20925534)

・PPIは主に代謝CYP2C19で代謝されるが、エソメプラゾールは代謝におけるCYP2C19の寄与率はオメプラゾールよりも小さく、CYP2C19遺伝子型による薬物動態及び薬力学的作用の個体間変動は小さいとされている。

・クロピドグレル単独投与における上部消化管出血のOdds比は2.3 (95% 信頼区間:0.9-6.0)と報告がある。

(Upper gastrointestinal bleeding associated with antiplatelet drugs. Aliment Pharmacol Ther. 2006 Jan 15;23(2):235-42.)

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16393302

・クロピドグレルによる上部消化管出血のOdds比は2.1(95% 信頼区間:1.5-2.9)。しかし、そのOdds比はPPI の併用投与により0.9(95% 信頼区間:0.4-2.3)にまで減少する。

(Upper gastrointestinal bleeding associated with antiplatelet drugs. Aliment Pharmacol Ther. 2006 Jan 15;23(2):235-42.)

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16393302

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【Q】プラビックス (クロピドグレル) の副作用である下痢の作用機序は?

【A】プラビックスの作用の一つであるCOX-1阻害により胃でのPG合成が阻害される。それにより、胃酸分泌亢進、胃粘膜血流低下、胃粘液分泌低下などの防御因子が低下し、副作用として下痢となる可能性がある。5448例中4例と頻度は低い。

(参考 : プラビックス 医薬品インタビューフォーム 第18版)

https://e-mr.sanofi.co.jp/-/media/EMS/Conditions/eMR/di/interview/plavix.pdf

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