セリンクロ錠10mgは2019年2月26日に薬価収載され、2019年3月5日に発売される。
特徴まとめ
- 適応はアルコール依存症患者における飲酒量の低減
- 用法 • 用量 : 1回10mg (飲酒の1〜2時間前に服薬) 1日1回まで
- 最大用量は1日20mg まで
- アルコール依存症の診断は国際疾患分類などの適切な診断基準に基づき、基準を満たす場合のみ投与可能
- 多量飲酒の目安は男性60g超え、女性40g超え
- 服薬忘れ→飲酒し始めて気づいた時点で服薬。服薬終了後には服薬は不可
- 1年をこえての服薬の経験はない→1年以内
- 作用機序は内因性オピオイドに拮抗する
- 併用禁忌はオピオイド系薬剤
- 副作用は悪心 (31%)、めまい (16%)、傾眠 (12.7%)など
セリンクロ錠10mg作用機序
アルコールはμオピオイドとκオピオイドのシグナルを増強させる。
• μオピオイド→快感
• κオピオイド→不快アルコール依存症では、μオピオイドとκオピオイドのシグナル伝達をさらに増強させるので、快感と不快の波が高くなる。不快になると、不快感を脱するために、さらにアルコールを飲みたくなるというサイクルに陥るため、アルコールがやめられなくなる。
セリンクロはオピオイド調節薬であり、μオピオイドとκオピオイドに作用し、快感と不快の波を小さくする。
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