2019年6月にミニリンメルトOD錠25μg、50μgの適応が「男性における夜間多尿による夜間頻尿」として承認されました。
それに伴い、「チアジド系利尿剤、ループ利尿剤、ステロイド剤(注射剤、経口剤、吸入剤、注腸剤、坐薬)」が禁忌に設定されました。(例 : フルイトラン錠、ラシックス錠、プレドニン錠、リンデロン注、コディオ配合錠など)
禁忌の理由は「低Na血症が発現するおそれがある」ためです。ミニリンメルトは抗利尿作用があるため、過剰な水分貯留により(体内の水分が過剰になるとNaが低くなる)、低Na血症となってしまう可能性があります。
※これまでに
【2012年3月】「尿浸透圧あるいは尿比重の低下に伴う夜尿症」→ミニリンメルトOD錠120μg、240μg
【2012年12月】「中枢性尿崩症」→ミニリンメルトOD錠60μg、同120μg、同240μg
がそれぞれ承認されていました。
禁忌(次の患者には投与しないこと)
2.1 低ナトリウム血症の患者又はその既往歴のある患者[低ナトリウム血症が増悪又は発現するおそれがある。]
2.2 習慣性又は心因性多飲症の患者(尿生成量が40mL/kg/24時間を超える)[低ナトリウム血症が発現しやすい。]
2.3 心不全又はその既往歴あるいはその疑いがある患者[低ナトリウム血症が発現しやすい。また、心不全が増悪又は発現するおそれがある。]
2.4 利尿薬による治療を要する体液貯留又はその既往歴のある患者[低ナトリウム血症が発現しやすい。]
2.5 抗利尿ホルモン不適合分泌症候群の患者[低ナトリウム血症が発現しやすい。]
2.6 中等度以上の腎機能障害のある患者(クレアチニンクリアランスが50mL/分未満)
2.7 本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者
2.8 チアジド系利尿剤、チアジド系類似剤、ループ利尿剤を投与中の患者
2.9 副腎皮質ステロイド剤(注射剤、経口剤、吸入剤、注腸剤、坐剤)を投与中の患者
(ミニリンメルトOD錠25μg、50μg 添付文書)-PR-