【A】添付文書には食前、食後を指定した用法に関する記載はない。
また、塩野義製薬が2018年9月に作成した「ゾフルーザ錠のよくあるお問い合わせ」には食前・食後に関わらず服薬可能と記載がある。インフルエンザと診断されれば、できるだけ速やかに服薬するほうがよいと思われる。
以下に抜粋したゾフルーザのインタビューフォーム によると食前投与のほうが、CmaxやAUCは高いと記載があるが、薬物治療効果には変わりないということなのであろう。
食事・併用薬の影響
健康成人男性を対象に,本剤40 mgを空腹時(14例)又は普通食摂取後(14例)に単回経口投与したときのバロキサビル マルボキシル活性体の薬物動態パラメータを表Ⅶ-4,平均血漿中濃度推移を図Ⅶ-3に示す。空腹時投与と比べ食後投与でCmaxは48%,AUCは36%減少した。Tmaxの中央値はいずれも4時間であった。
(ゾフルーザ錠 インタビューフォーム)
用法用量
1. 通常,成人及び12歳以上の小児には,20mg錠2錠又は顆粒4包(バロキサビル マルボキシルとして40mg)を単回経口投与する。ただし,体重80kg以上の患者には20mg錠4錠又は顆粒8包(バロキサビル マルボキシルとして80mg)を単回経口投与する。
2. 通常,12歳未満の小児には,以下の用量を単回経口投与する。
40kg以上 → 20mg錠2錠又は顆粒4包(バロキサビル マルボキシルとして40mg)
20kg以上40kg未満 →20mg錠1錠又は顆粒2包(バロキサビル マルボキシルとして20mg)
10kg以上20kg未満 → 10mg錠1錠( バロキサビル マルボキシルとして10mg)
(添付文書 : ゾフルーザ錠10mg / ゾフルーザ錠20mg / ゾフルーザ顆粒2%分包)-PR-