【薬剤師国家試験 実務 第104回 問288−289】

問288−289 13歳女性。下痢、腹痛が続くため2ヶ月前に病院を受診し、検査した結果、潰瘍性大腸炎と診断された。現在は以下の処方で治療されている。なお、母親型肝炎のキャリアである。

(処方1)メサラジン腸溶錠400mg    1回6錠(1日6錠)1日1回 朝食後 7日分

(処方2) 酪酸菌(宮入菌)錠         1回1錠(1日3錠)1日3回 朝昼夕食後 7日分

問288(病態・薬物治療)

この患者の病態の説明として正しいのはどれか。1つ選べ。

  1. 組織生検では、小腸にも異常が認められる。
  2. 便培養検査で原因菌が特定される。
  3. 体重が増加する。
  4. 血液検査では、炎症反応は陰性である。
  5. 症状は再燃と寛解を繰り返す。

問289(実務)

その後、症状が増悪したため、入院してインフリキシマブ(遺伝子組換え)点滴 静注用を1回投与量として体重1kg当たり5mg投与することになり、予め治療チームで話合いをすることになった。薬剤師が他職種に提供する情報として、適切 なのはどれか。2つ選べ。

  1. 治療中はインフルエンザワクチンの接種を避けること。
  2. 治療中は麻疹ワクチンの接種を避けること
  3. 胸部レントゲン検査を行い結核感染の有無を確認すること。
  4. 間質性腎炎の検査を定期的に実施すること。
  5. 肝機能に異常がなければ、B型肝炎ウイルス検査は不要であること。
(引用 厚生労働省 第104回薬剤師国家試験問題及び解答(平成31年2月23日、2月24日実施)https://www.mhlw.go.jp/content/000491254.pdf)

問288

  1. × クローン病の記述です。潰瘍性大腸炎は大腸の粘膜層および粘膜下層で起こります。
  2. × 潰瘍性大腸炎は菌が原因で発症する疾患ではありません。
  3. × 潰瘍性大腸炎の主な症状のひとつに体重減少があります。ほかに粘血便や腹痛がみられることがあります。
  1. × 血液検査では、CRP、白血球が上昇し、赤沈亢進が起こります。
  2. 〇 潰瘍性大腸炎の特徴です。

問289

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  1. × インフルエンザワクチンは不活化ワクチンなので、接種を避ける必要はありません。不活化ワクチンとは、死滅または不活化し増殖脳を失わせたワクチンのことです。
  1. 〇 麻疹ワクチンは弱毒生ワクチンなので接種は避けるべきです。弱毒生ワクチンとは、病原体を弱毒化させたもので、増殖脳は保持したままのワクチンのことです。
  2. × インフリキシマブ投与時に注意が必要な疾患は間質性肺炎です。
  3. × TNF-α製剤を投与されたB型肝炎ウイルスキャリア患者または既往感染者において、B型肝炎ウイルス再活性化が報告されているため、本剤投与前に、B型肝炎ウイルス感染の有無を確認する必要があります。
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