【薬剤師国家試験 実務 第104回 問248−249】

問248−249

77歳女性。下記の眼科の処方箋を薬局で応需した。持参したお薬手帳には、他院で処方され現在服用中の内容が記載されていた。さらに患者にどんな病気で薬を服用しているのかインタビューをしたところ、処方医への問合せが必要になった。

(処方)
ラタノプロスト点眼液0.005%(2.5mL/本)1本
1回1滴 1日1回 就寝前 両眼点眼

ドルゾラミド点眼液0.5%(5mL/本)1本
1回1滴 1日3回 朝昼夕 両眼点眼

チモロール点眼液0.25%(5mL/本)1本
1回1滴 1日2回 朝夕  両眼点眼

(お薬手帳記載内容)
ランソプラゾール口腔内崩壊錠15mg  1回1錠(1日1錠)
1日1回 朝食後 28日分

酸化マグネシウム細粒83%  1回0.8g(1日2.4g)
1日3回 毎食後 28日分

アトルバスタチン錠10mg  1回1錠(1日1錠)
1日1回 朝食後 28日分

ワルファリンK錠1mg  1回1錠(1日1錠)
 1日1回 朝食後 28日分 

ベクロメタゾンプロピオン酸エステル100 μg吸入用エアゾール 100吸入1本
1回1吸入 1日2回朝夕 吸入

 

問248(実務) 患者へのインタビュー及びお薬手帳に記載されている薬剤から判明した患者の既往症に対して今回処方された薬剤が禁忌となるため、今回処方した眼科医へ問合せが必要となった。このような判断に至ったお薬手帳記載の薬剤はどれか。1つ選 べ。

  1. ランソプラゾール口腔内崩壊錠15mg
  2. 酸化マグネシウム細粒83%
  3. アトルバスタチン錠10mg
  4. ワルファリンK錠1mg
  5. ベクロメタゾンプロピオン酸エステル100 μg吸入用エアゾール

 

問249(薬理)

前問で問合せをする根拠に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。

  1. プロスタノイド受容体遮断作用によって胃潰瘍を悪化させる。
  2. 浸透圧利尿作用によって血圧を低下させる。
  3. Rhoキナーゼ阻害作用によって脳血栓症の悪化を引き起こす。
  4. アドレナリン β2 受容体遮断作用によって気管支喘息を悪化させる。
  5. 炭酸脱水酵素阻害作用によって腎障害を悪化させるおそれがある。

(引用 厚生労働省 第104回薬剤師国家試験問題及び解答(平成31年2月23日、2月24日実施)https://www.mhlw.go.jp/content/000491254.pdf)

 

問248

1.×

2.×

3.×

4.×

5.〇 本薬剤を服用していることから、本患者さんは気管支喘息に罹患していると推測できます。よって、β受容体遮断薬であるチモロール点眼液0.25% (商品名:リズモン) は気管支平滑筋収縮作用をもち、気管支喘息の患者には禁忌であるため不適と考えられます。

 

問249

1.×

2.×

3.×

4.〇 アドレナリンβ₂受容体遮断作用による気管支平滑筋収縮作用により気管支喘息を悪化させるおそれがあります。

5.× 炭酸脱水酵素阻害作用をもつトルゾラミド(商品名:トルソプト)は腎排泄型薬物なので、重篤な腎障害患者には禁忌です。

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