【薬剤師国家試験 実務 第104回 問216】

216

78歳女性。体重45kg。骨粗しょう症、うつ病及び不眠症のため下記の処方薬を服用していた。最近、食欲がなくなり、とても体がだるいとの訴えを聞いた家族が、この女性を通院中の病院に連れて来たところ、そのまま入院となった。

(処方)

アルファカルシドールカプセル0.5ng   11カプセル(11カプセル)

                                                                  11回 夕食後 30日分

パロキセチン錠16mg                 13錠(13錠)

                                                     11回 夕食後 30日分

ゾピクロン錠10mg                   11錠(11錠)

                                                   11回 就寝前 30日分

入院時の検査の結果、低ナトリウム血症、低浸透圧血症、尿中ナトリウム高値、 高張尿が見られた。しかし、脱水症状は無く、腎機能及び副腎皮質機能が正常であり、上記以外の疾患はなかった。その結果、抗利尿ホルモン不適合分泌症候群 (SIADH)と診断された。診断した医師から薬剤師に薬学的管理について相談があった。

 

216(実務) この患者の薬学的管理に関する提案として適切なのはどれか。2つ選べ。

  1. アルファカルシドールカプセルの中止
  2. パロキセチン錠の中止
  3. ゾピクロン錠の中止
  4. 塩化ナトリウムの投与
  5. 積極的な水分摂取

 

(引用 厚生労働省 第104回薬剤師国家試験問題及び解答(平成31223日、224日実施)https://www.mhlw.go.jp/content/000491254.pdf)

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  1. × SIADHは、バソプレシンが異常に分泌され、主に集合管での水の再吸収が促進される疾患で、低Na血症・低浸透圧血症・高張尿などがみられます。アルファカルシドールカプセル(商品名:カルフィーナ)は原因薬ではないので、中止する必要はありません。
  2. 〇 SSRIであるパロキセチン(商品名:パキシル)は副作用にSIADHがあります。
  3. × 原因薬ではないため、中止する必要はありません。
  4. 〇 原因薬を中止し、水分を制限して体内水分量を増やさないよう心がけます。又、低Na血症・低浸透圧血症・高張尿を改善する目的で、塩化ナトリウムを投与します。
  5. × 

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