【薬剤師国家試験 実務 第104回 問204】

204 

25歳男性。造血幹細胞移植6ヶ月目で移植片対宿主病(GVHD)を発症し、閉塞性細気管支炎と診断されたため、入院し酸素療法を開始した。体温 38.2℃、動脈血酸素飽和度は85%、動脈血二酸化炭素分圧(PaCO₂)38Torr、動 脈血pH7.4である。なお、患者は免疫抑制剤としてタクロリムスを服用している。

204(実務)

この患者の病態及び治療として正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. GVHDは、移植した組織を宿主のT細胞が攻撃することで発症する。
  2. GVHDの急性期の治療には、メチルプレドニゾロンの短期間大量投与が必要である。
  3. 造血幹細胞の再移植が必要である。
  4. タクロリムスを減量する必要がある。
  5. 気管支拡張薬としてβ2 刺激薬を用いる。

(引用 厚生労働省 第104回薬剤師国家試験問題及び解答(平成31223日、224日実施)https://www.mhlw.go.jp/content/000491254.pdf)

204

  1. × GVHDは、臓器提供者(ドナー)T細胞が宿主(レシピエント)の臓器を攻撃することです。
  2. 〇 GVHDの急性期の治療には、ステロイドパルス療法が用いられます
  3. × すでにGVHDを発症しているため、再移植を行うことは不適切です。
  4. × GVHD発症時にタクロリムス(商品名:グラセプター)を減量すると、GVHDが悪化するおそれがあるため、タクロリムス(商品名:グラセプター)の減量は不要です。また、GVHDの予防として、移植前日よりタクロリムス(商品名:グラセプター)やシクロスポリン(商品名:ネオーラル)等の免疫抑制薬を投与します。
  5. 〇 β2 刺激薬の他に吸入ステロイド薬も可能です。

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