【A】PPARαの標的遺伝子を選択的に調節して作用を示す高脂血症治療剤である。

パルモディア錠はリガンド特異的なPPARαの立体構造変化をもたらし、主にPPARαモジュレーターとして脂質代謝に関わる遺伝子の発現を調節した薬剤である。

これまでのフェブラート系薬剤 はPPARαアゴニストであり、同じPPARαを標的にした薬剤であるが、パルモディア錠はPPARαに対してより選択的で、調節作用も兼ね備えた薬剤である。

 

特徴のまとめ

  • 1回0.1mgを1日2回朝夕に経口投与。最大用量は1回0.2mgを1日2回まで。
  • フェノフィブラート (リピディル)と比較してTG低下作用が強く、HDL-C増加作用が高い。(興和(株) 社内資料 : 第III層フェノフィブラートとの比較検証試験 承認時評価資料)
  • 粉砕可能(興和 (株) 社内データあり)
  • 1包化可能 (興和 (株) 社内データあり)
  • 簡易懸濁法可能 (興和 (株) 社内データあり)
  • HMG-CoA還元酵素阻害薬との併用は原則禁忌であり、他のフィブラートと同じ。今後、原則禁忌という文言が添付文書で使用できなくなるため、今後どうなるのか確認が必要である。(2017年7月現在)
  • 割線ありのため、半割使用も可能
  • 胆汁排泄であるが、横紋筋融解症の副作用の観点から軽度の腎機能障害がある患者には慎重投与となっている。

(パルモディア錠 添付文書 第1版)

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/ResultDataSetPDF/270072_21830A0F1027_1_02